ちょっと長めのツイート

お気持ちを配信しています

恵まれてもなお、飽き足りず。(2021年を振り返って)

 

◆2016年8月4日から、最初はnoteで初めた「ちょっと長いツイート」。媒体をはてなブログに移し、お気持ちや旅行記、おすすめマンガなどを書き殴って約五年。当エントリがついに100本目となる。いつも読んでくださる皆様、本当にありがとうございます。

 当時成人したばかりだった私もいまや25歳になり、学生も卒業して新卒一年目になりました。なってしまいました。社会人という肩書と薄っぺらい責任を両肩に背負った、粗末な一般人が完成してしまったわけです。

 記念すべき100本目にして「激動の2021年」年末お気持ち、一体何を書いてやろうかと一年を振り返ってみると、なるほど、コロナや社会には振り回されなかったが、人間や思想には振り回された、最高で最悪な一年だったなと思うわけです。

 

◆年始の頃はいよいよ修論に追い込まれていた、はずだった。怠惰には自信があるので一月までデータが一切なかったのだけど、立ち回りにも自信があるので恐ろしいほど器用に卒業までこぎつけた。

 

「君は、先生からの好感度を下げないことに関してはめちゃくちゃ上手かったよね」

 

 学生を見る目があった研究員の先輩からそう言われ、よく見ているなと思った。あれだけポンコツな研究で卒業しながら先生に嫌われなかった事実は、私の自信になった。研究室生活、三年間かけてついぞ研究の楽しさは理解できなかったけれど、社会への適応力を恐ろしいほど磨けた。

 

◆十数社ほど応募したけれど、内定を貰えたのは一社だけだった。就活が下手だったこともあるけど、どうせ一社にしか行かないのだから一社にだけ受かればいいという気持ちもあったわけで、それもまた怠惰と立ち回りのバランスが功を奏した結果と言える。

 研修三ヶ月、配属後も週に三日は在宅勤務と、ずっと家にいる生活が続く。一人暮らしは寂しいぞ、厳しいぞと両親から圧をかけられたけれど、上手いこと相方を捕まえたし、実家を出た気楽さが生活の面倒くささを大きく上回るし、いいことばかりだ。

 同期ともつかず離れずな距離でそこそこうまくやれている。持ち前のアレ(アレ?)が発揮されて、同期全員から不思議な人と思われていそうだけど、それくらいがちょうどいい。会社は本当にそれくらいでいい。

 そうして社会人としてはいいスタートダッシュを切れたのだけれど、それは人生に新たな足枷が一つ着けられたようで、日が進むごとに、身も心も重くなっていく感覚だった。

 

◆コロナ禍で会社に行かずに済んでいることは助かっている反面、外に出にくく、人にも会いづらい状況はなかなか応えるものがあった。家には相方がいるので話し相手には困らないが、私と相方は考え方も趣味も似通っていて、しかも10年も付き合いがあるというのだから、真新しさというものが一切ないわけだ。

 なんだかつまらないなあと思っていたところで8月6日の誕生日を迎えて、何か新しいことをしたいと思い立ち、人生で初めてケンタッキーを食べるということもした。だけど、新しいことしようと言って起こす行動が、これか……?

 

◆環境的な満足と心的な不足の間に挟まれて悶えていた冬の始まりに、いよいよ私は殺されてしまった。長い付き合いの女から、致命的な一撃を喰らってしまった。

prooooove.hatenablog.com

デカいことがしたい。デカいこと、デカいことってなんだろう……。あれからもちょくちょく考えているけれど、やっぱりずっとわからないまま。

 この心的な不足は、自ら何かを失ってしまった結果なのだろうか。何かを捨ててしまったのだろうか。私の心を満たしていはずの何かは、どこに行ってしまったんだろう。

 

◆このまま厳冬に突入し激渋の年越しをするわけにはいかない。それでこのLINEから以降今日までの二ヶ月、折しもコロナが少しずつ落ち着いてきたこともあって、狂ったように遊び倒した。合計で六回は徹夜したらしい、もう25歳だと言うのに。

 多くの人と会い、いろんなことをして、死ぬほど喋り倒して、実に楽しい2ヶ月だった。あれだけ遊び倒したので、心もだいぶ満たされながら年を越せそうだ。しかしまだデカいことの行方は誰も知らないままだ。来年の目標が定まってしまったよ。来年こそは、きっと。

 

◆学生を終え、社会人になり、一度は致命傷を食らうも、人との交流を通して最終的には大団円を迎えられた一年だった。本当に皆様のおかげです。改めて感謝です、ありがとうございます。

 来年は何をしよう、何を書こう、どんな私になろう。誰と会おう、何を話そう、どんな私と思われよう。成長するか? それとも変化するか? 20代もついに折り返す2022年。そろそろ大人になってみるか、まだまだ子どもで居続けようか。

 そんな風に悩めるくらいには贅沢な環境にいるのだ。甘んじることなく、そして皆様が新しい人生を初めているように、私も先へ進んでみようと思う。

 

 

 良いお年を。皆様にご多幸あれ。