◆今年のベストシーンは、間違いなく『呪術廻戦』17巻133-134Pです。もう芥見下々しか信じられない。芥見に7回くらい殺された。絶対許さない。一生ついていく。
◆comicsシリーズも今年で4回目。こんなにちゃんと続けていることに自分でもびっくりする。良ければ過去のcomicsシリーズ(2018, 2019, 2020)もご覧になっていってください。
例によって2021年に私が読んだ作品から特に良かったものをまとめていきます。今年連載開始とかではないです。よろしくお願いします。
◆名作を今さら……
昨年末に「このマンガがすごい! 2021」のオトコ編2位に選ばれた『葬送のフリーレン』を今年読みました。
同じくサンデーでは、アニメ化が決まった『よふかしのうた』もあります。
もうこの辺に関しては今さら何を言うことがあるんだというところもあるな。最近は情緒で殴ってくる漫画に弱い。死や永遠や夜や恋といった「エモ~~~」みたいなものに溺れている毎日。
あ、あと『ToLoveる』を買ったんですよ。競馬で4万当たったので。
— ぷるーぶ (@prooooove) 2021年7月18日
いや~~~~えっちだ。まだダークネス読んでないんだけどめちゃくちゃ楽しみだ。
◆既刊1巻
試される大地・北海道をめぐりながらいい女漁りをする二人のでけえ女の巨大感情。『北の女に試されたい』。
すすきので出会った背の高い女と背の高い女が北海道中のいい女を漁りにロードスターに乗って駆け巡る。終盤にはばんえい競馬のシーンなどもあり、北海道の自然と女の巨大感情をこれでもかと浴びることができる一冊。
同い年の幼馴染がちょっと距離の離れた場所で片思いあう『イマジナリー』。
各話に「イマジナリー」な童話的風景が挟まれており、思いが姿として表されるという漫画のいい点がつまっています。あと幾花先生の線の細いキャラが好きなんですよね……
◆情緒溢れて
恋とは何か、文学とは何かを突き詰めていく『児玉まりあ文学集成』はとてもよかった。
なぜこれだけAmazonの引用が3巻なのか。それは3巻でついに行われる笛田くんから児玉さんへの告白の言葉があまりに美しかったから……。その告白の言葉はぜひ皆さん自身の心で感じてほしい……。
3人の猫好きの奇妙な同棲を描く『三日月とネコ』では、マイノリティの生き辛さが苦しいくらい鮮やかに描かれている。
2016年の熊本地震をきっかけに同棲を始めた3人は、それぞれ生き辛さを感じつつも、ネコに囲まれて楽しく生きる。思想や価値観の多様性と向き合いながら、じゃあ私はどのように生きていこうと考えることになる作品。
◆今年一番
そして、今年一番おもしろかった漫画が、かの名作『エマ』。
今さらエマかい、今さらエマです。古い時代のイギリスを舞台に、貴族階級とメイドの身分違いの恋を周りの偏見の目と戦いながら勧めていく二人の物語。絵が上手い、話が上手い、人が面白い。全てが素晴らしかった。自分のトップ5に入るくらいの漫画だったし、その中でも特に万人に進められる漫画だった。本当にみんなに読んでほしい。
当時のイギリスの綺羅びやかさ・瀟洒な世界が豪勢に描かれていて、めくるページの1コマ1コマが美しい。身分違いの恋は貴族階級の中ではとてつもない偏見や差別を受けてしまう。しかし主人公のウィリアムは毅然として立ち向かう。本当に全てが美しい……。頼むからみんな読んでくれ……。
◆『エマ』本当に面白かったんです。今年読んだ中で本当にぶっちぎりだった。実は同じ森薫先生の『乙嫁語り』も揃っているんですが、怖くてまだ読めてないです。
皆さんは今年いい漫画に出会えましたか。来年もたくさん漫画を読みたいですね。それでは。