ちょっと長めのツイート

お気持ちを配信しています

最適

 

◆30歳になりました、いぇーい。

 

◆今年もありがたいことに、結婚やら出産やらの話をたくさん聞かせていただいた。愛する友人たちの、かたちある幸せ。顕在化したそれとともに微笑む君たちを見て、私も、とってもハッピー。

   ここ2,3年は毎年のようにそう書いている。際限なく、そしてある種 無防備に、めでたい!楽しい!嬉しい!を享受していた。それは決して、悪いことではなかったのだけれど。

 

◆五月、大切な友人を一人喪った。

    仕事で常に遠方にいる人だから、会う機会は年に数度だったが、それでも定期的に会っては酒を飲んで楽しくすごしていた。なのに、急に。

    頻繁には会っていなかったからこそなのか、お別れの場に行き着くまで事実を解釈できず、頭は日常を継続しようとした。

    それが君の顔見た途端。置いてきた仕事も、今夜投稿されるオモコロの動画も、頭に浮かんでいた無数の日常の泡々はすべて弾けて、ただただ、悲しかった。

    今まで当たり前に受け取っていた幸福に落ちた陰は深く、反響する悲痛で、何も考えられなかった。

 

◆しかし私は大人になってしまった。悲痛は衝撃であったが、しかし衝撃は、良くも悪くも長くは続かない。私の準備など考慮せず、日常はやってくる。翌週私は、何事もなく仕事を再開できてしまった。

    職場で褒められる、新人が慕ってくれる、プライベートでは結婚式のお呼ばれが今年も3回もある。そして、大好きな彼女と仲良くすごせている。趣味が合う相方もいる。金も時間もある。体力もまだある。毎日が楽しい。

   まだ30歳だが、しかし30歳だ。残念ながら立派な社会の歯車であり、どこに出しても恥ずかしくない「大人」だ。だからいつのまにか、防御姿勢まで備えてしまっていた。悲しいことがあっても、前を向けるようになっていた。

 

◆自分を形作るための10代20代が終わり、自分を強固にする30代が始まる。デッキは組み終わった、あとはプレイングだ。配られたカードで勝負するしかないし、まずはバフをかけるターンが続く。戦況に合わせ最適な戦法を選び、現実と向き合うしかない。

    本音を言えば、もっと晴れやかに30歳を迎えるものだと楽観していた。まさか30歳を迎えるまでに2人も友人を喪うとは思ってもなかった。

    それでも、いい20代だったと言えるようにありたい。そして、後悔のない30代となるように。君たちを忘れることなく、君たちの幸せを願いながら、そして私自身も最適な選択をして、最上の幸福を掴む。見てろよ、やってみせるから。

今を盛りと謳ってしまうと (2025年を振り返って)

 

◆今年、異動があった。薄ら感づいてはいたが、不人気部署だ。

 不発弾を複数抱えたままリリースされたシステムがあり、緊急時には担当外の課員までもが対応に追われるため、常に人員は逼迫している。聡い課員は示し合わせたように他部署へと異動していき、若手も、その課にノウハウのあるメンバも、まるで足りていない。

 そうした中で、デカい案件のPM・新人のチューター・チームリーダーという三責を背負うことになった。異動一年目なのに。まだ五年目なのに。

 いろんな人にサポートされながら、一生懸命 右往左往しながら過ごした八ヶ月。依然 事態は何も好転などしていないが、なんとかどうにか平静を保ちつつある。

 

◆毎年毎年、肉体は衰えていくばかりだと書いているように思う。太った。走れない。朝起きれない。酒にも弱った。

 しかし反して、気力は逞しくなっていく。いや、柔らかくなったといった方がいいかもしれない。不測の事態も、長時間労働も、どうにでもなる。なんとかなってしまう。日を経るにつれ、まあやれるだろうと、凪が体をかけめぐる。

 定量評価できるような成長や変化は何もなかったと自分では思ってしまう。しかし、大きな環境変化の中でも平然と日々を過ごしていられるところを振り返るに、社会人が板についてきたというか、五年目の頼れる先輩らしくなってきたんじゃないか。

 

◆プライベートも変わった。去年から結婚ラッシュだったが、今年も絶え間なかった。結婚式が1つ、結婚が聞こえたのが複数。彼女ができた、もあったな。幸せな話ばかりだ。不遜ながら私の人生は、当然 皆の人生の経過も構築の一つであって、それが輝きに満ちているということ、ただただ嬉しい。

 彼女とも仲良く過ごせている。いろいろあって結婚こそなかったけれど、二人で長野やら沖縄やらあちこち行って、折々の季節イベントも楽しんで。自分自身の人生も静かに、ゆっくり、邁進している。何にも不満はない。

 

◆ちっとばかりいい肉をつつきながら、相方は言った。「人生アガった」と。

 もう彼は口癖のようにそう言っているので、酒の場で吐いた言葉の裏に深い意味など持ち合わせていないだろうけれど。生活に不満はなく、衰えたとは言いながらも健康に問題もなく、思いたったときに少しばかりの贅沢ができて、供給過多のコンテンツで趣味が絶えることもない。愛する恋人がいて、愛する友人がいる。人生、飽き足りることがない。まさしく、盛りだ。

 

◆ただ、今を盛りと謳ってしまうと、これからは落ちていくだけかのように聞こえてしまう。栄枯盛衰、盛者必衰、塞翁が馬。盛りを謳う今、必然、失いたくないものも増えた。阿良々木暦は「人間強度が下がる」と言っていたけど、まったくその通りになってしまっている。

 一方で、バブル崩壊を乗り越えて日経平均が当たり前に50,000円前後を維持している事実もある。私のこの盛りも、成長し続けると謳われる経済と同じようにもっと盛ってはくれないかなどと、ささやかな希望を持ってしまう。

 

◆いとこに子供が生まれて、血縁のある親族が増えた。そして私は来年三十歳になる。人生において、ここは一つのチェックポイントとなるだろう。

 意識、そして強い気持ちだ。これからもっと上がり調子となるような姿勢を、言動を。たとえその増分が微々たるものであったとしても、今が盛りと見限らぬように!

 本年も大変お世話になりました、来年もよろしくお願いいたします。私も、皆様におかれましても、幸せが1.0以上の係数で乗されていくことを祈っております。よいお年を!

 

 

 

2025comics

 

◆今年一年は社会人になって一番忙しかって、忙しくなるとほんまにな~んにもやる気せやんで、映画もほとんど見ていないし、文章もほとんど読めなかった。見たいものリストや積読ばかりが溜まっていく。三宅香帆かよ※。

 そんな中でも、Kindleのおかげでマンガだけはたくさん読んだ。今年も読んだマンガの振り返りをしていく。

※三宅香帆さんは本を読んでいる。
※例によって「今年読んだ漫画」なので、今年初出の漫画でないことはあしからず。

 

 

◆インターネットで話題の

☆住吉九『サンキューピッチ』

 「は⁉ できるだろ? やれよ」「てめえで行け‼ チャリで行け‼」でおなじみサンキューピッチ。インターネットの薄暗いユーモアに溢れており、インターネット育ちの私と非常に相性がいい。野球はある程度ルールを知っている程度だけど、正直野球なんてわからなくて大丈夫。意外にも人間ドラマが楽しめる良作。

 

☆元三大介『魔法医レクスの変態カルテ』

 異世界での異種族の性模様と、その失敗をお医者さんが治すという変わった設定。正直えっち目的で買ったものの、結構内容がおもしろい。異世界での医学観や、異種族の設定の作りこみ、そして異世界での性模様のおもしろさ。そりゃインターネットで話題になるよな~。来年1月発売の最新4巻ではドラゴンカーセックスが出るらしい。楽しみ。

 

◆やっぱり話題作はおもしろい

☆外薗健『カグラバチ』

 おもしれえ~~~。強い黒味と、圧倒的なケレン味。ばたばた人が死んでいく。やっぱ少年漫画は日本刀振り回さないとね。設定もおもしろいし、まっすぐでよかった。

 

☆静脈, 依田瑞稀『マリッジトキシン』

 おもしれえ~~~。こっちは設定は特殊。最強の殺し屋毒使いが婚活しながら依頼をこなしていく。バトルシーンも迫力があって当然いいんですが、婚活がメインなところもあり、なんといってもいい女がたくさん出てきてとてもよい。私は有村真倫が好きです。でも鳴子弦弥の方が好き。「ド任せあれ」がおもしろすぎる。

 

◆昔読んでいたけれど

ヤスダスズヒト夜桜四重奏

 中学生の頃から読んでいたマンガがついに完結した!妖怪や神(全部美少女)が入り乱れてもつれもつれた最終決戦が終わり、ヤスダスズヒトらしい大団円でした。おもしろい以上の「ありがとう……」で読後の感情は浄化されていった。

 

田島列島子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』

 実家にコミックスが残っているはずだけど買っちゃった。この青さ若さと後ろめたさがね~、田島列島のいい持ち味。淡い画調でじんわりと人間味を描く様、とってもじん……と来るんですよね。

 

◆今年のハマり作!

売野機子『ありす、宇宙までも』

 もう言うことないと思うんだけど。売野機子先生はずっと昔から好きで、こうしてヒット作が出たこともとても嬉しい。宇宙飛行士を目指すセミリンガルの少女、という設定も素晴らしい。宇宙飛行士と言語の二面から「コミュニケーション」を真っ向から描く、あらゆる人に読んでほしいなって思う。

 

☆泉光『圕の大魔術師』

 近年読んだファンタジーの中では『ダンジョン飯』くらいおもしろかった! よく作りこまれた設定、異世界と図書館という変わった交錯。一個のでっかい伏線がずっと仕込まれているんだけど、既刊時点ではそこまでたどり着くのがずっと先そうでもどかしい。まだまだこれからが楽しみの一作。

 

☆紺津名子『サラウンド』

 出演人物がみんな可愛い!!! 一巻表紙の男子高校生3人が主人公なんだけど、3人ともかわいくてさ~~~。そんで女性キャラもたくさん出るんだけどこっちもかわいくて~~~。特にこの表紙のぼさぼさ頭の山口くんと、澤井さんという女子高生の恋模様がね~~~もうたまらないんですよ。ずっとニヤニヤしていられる。今年一番ハマった作品でした。

 

◆皆さんの今年のベスト漫画はなんですか? ぜひ教えてね、すぐ読むから。

 今年も残すところあとわずかです。がんばりましょうね。やっていきましょう。

 

 

 

 

金沢顛末

 

◆最近、鯖にハマっている。

   きっかけは、満身創痍で遅くに退勤したあと、スーパーで30%オフで買ったしめ鯖のパック寿司。このパック寿司が目を見張るほど美味しかったわけではなかったが、しめ鯖が自分の好みの味だということに気づいた。

   齢29にしてしめ鯖の美味さに気づいた私は、相方に「最近しめ鯖が来ている」ことを伝えたところ、北陸では生鯖を食べることができ、これがべらぼうに美味いという。

   なるほど、これは確かめなければならない。

 

◆12/5 金曜夜、21時東京発。退勤後、家に帰りもせず、着の身着のまま飛び乗った北陸新幹線かがやき。道中「山登り」ののり弁と日本酒に舌鼓を打ちながら2時間半、深夜の金沢駅に到着した。


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    ホテルにチェックインしたあと街を歩いてみるも、こんな時間に寿司を食える訳もないので、とりあえずシーシャ。


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◆12/6朝、ホテルにほど近い「近江町市場」に足を運ぶ。


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 さあ寿司を食べるぞ。特に調べたわけではないけどふらっと入れた「近江町市場寿し 新店」へ。


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    美味え~~~。生鯖、決して生臭くなく、鯖本来の美味さと、脂の豊かさで溢れて、最高だった。他のネタも、普段寿司を食べない私でもはっきりわかるくらい格が違った。

    あと牡蠣や雲丹も食べた。幸せだ~。


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◆たらふく食べたら、今度はバスに乗って兼六園へ。


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    まず広すぎ・デカすぎ。そんで厳かというか、心が落ち着いていくというか。水戸 偕楽園に続く三名園制覇ということで、残すは岡山 後楽園だけだなあ。

    歩いて行ける場所にあったので21世紀美術館にも行った。


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    「文字の可能性」という展覧をやっていたので観覧。写真も撮ったけどあげない方がいいのかな。迫力ある展示が多くてとても楽しめた。あと関係ないけど油圧式エレベーターがとてもよかった。

 

◆夜は駅前に行ってSABARという鯖専門店へ。このお店は東京や神奈川にもあるんだけど、もしここで気に入ったら帰ってからも行けるじゃん! と思って行った。ほんで予想通り気に入った。


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    この4枚目のへしこ・クリームチーズいぶりがっこが美味すぎてもう1回頼んだ。これで飲む日本酒がでら美味かった!!!

    ほんで帰って就寝。ちなみにSABARの前後にシーシャ行ってます。実質1日の旅程で3店シーシャ行くの、何事?

 

◆12/7、10時に金沢カレーなるものを食べる。


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    普通に美味しかったけど、特にリピはないかな。その後 彼女と相方宛にお土産をたんまり買って、駅へ。日曜の昼の新幹線に乗って帰宅。

 

◆金沢という町は、市場・兼六園金沢城・21美・繁華街が全て徒歩圏内にキュッと集まっている。築地と上野と皇居と歌舞伎町を電車に乗れずに一日で回ったようなそんな気分だ。とはいえ、石川県全体をはさっぱり見れていないので、それはまたの機会に行けたらいいなと思う。

 総じて、美味しいもの食べて、有名どころ観光して、実にコンパクトでパフォーマンス十分なプチ旅行だった。金夜終電の新幹線に乗って、日曜昼に帰る旅程は、新幹線が空いているのもいいし、体力がなくなりつつあるジジイにちょうどいい。またこの旅程でどこか行こうかな。

 

MBTIが社会的信用を得始めていることへの憂慮

 

◆先日、会社の飲み会でMBTIの話になった。

 新卒の後輩いわく、入社時に自分のMBTIのタイプを会社に提出したという。隠し立てもせずMBTIをバカにしているので、弊社も愚かだな~~~と鼻で笑った。ところが、そばにいた派遣社員の方も「私も派遣元会社に提出した」という。提出が当然になっているという時流に、心底驚いた。

 他に聞くところによれば、入社試験で診断を受けさせられたり、面接時点で報告したりもあるとのこと。どうやら、MBTIは社会的に信用を得始めているらしい

 これは私にとって大きな衝撃だった。その後、考えを整理したところで頭に2つの疑義が生まれた。すなわち

・いつの間にそれほどの社会的信用を得始めたのか

・仮に信用できるものだとして、それを公用していいものなのか

 

MBTIは、いつの間にそれほどの社会的信用を得始めたのか

 AIに聞いたところ、MBTIは2022年ごろ、韓国のアイドルが自分のMBTIをSNSに公開したことがきっかけで流行り始めたという。診断結果に共感しやすく、自己理解にもつながるといったところがウケたらしい。

 一方で、Wikipediaにすら疑似科学的なものだと記載されている。たとえば、大多数の人は診断結果が尺度の中央に位置するためにE/Iのような二分法の根拠がなく、時々によって診断結果が変わるところである。実際自分でもやってみたところ、P/Jの結果が50%付近で、サイトやタイミングで結果が揺れる(補記1)。

ja.wikipedia.org

 そもそも、よく利用される16 Personalitis等の無料診断サイト自体が、「信頼性も妥当性も検証されていない」「世界規格のMBTIとは一切関係ない」として、日本MBTI協会(補記2)の公式サイト上で批判されている(正式な日本語版は2000年時点で導入されている!)。

www.mbti.or.jp

 そうした批判がありながら、しかし流行からわずか2~3年で、MBTIは公的に利用されるようになっている。なぜだ・・・?

 

◆一応、一定の理解はできる。ビジネスシーンと「自己分析」は非常に相性がいい

 就活を思い出す。私はそういうものを当時からバカにしていたので、就活時の自己分析にもきちんと向かい合わなかった。その結果としてびっくりするほどの不採用を食らった。茶番だと承知した上で茶番で望まれたロールプレイングをできるか、ということを理解していなかったその頃の記憶が懐かしい。

prooooove.hatenablog.com

 話が脱線してしまったけれど、就活生の特性を測るツールとしてこういうものが使われていることは理解している。しかしガクチカや自己分析といった定性的な尺度だけでは、数度の面接で人となりを完全に把握することは難しいだろう。

 そこへ、MBTIが来日した。その若者への浸透度と、公開することに忌避感が薄いという文化の醸成。会社、特に人事部の立場からすれば、人物像が分からない新卒たちの特性をざっくり測れる、ある種 定量的な(?)尺度が降ってくる。ちょっと穿った目線ではあるが、それはありがたいことであろう。そういう意味では、信用を得始めているというより、利用され始めていると言った方が正しいのかもしれない。

 

◆そう捉えたとき、2つ目の疑義が生じる。仮に信用ないし利用できるものだとして、それを公用していいものなのか、というところだ

 結論から述べてしまえば、MBTIを就労のような公的な場で取り扱うのは不適切だと私は考える。MBTIの診断結果は個々人の生まれ持った特性に由来すると謳っている以上、センシティブ情報に近いものだと捉えているからだ。

 センシティブ情報とは主に金融業界において呼称される個人情報の一種で、住所・氏名・マイナンバーといった直接個人を特定できる情報とはまた異なる配慮を要する、取扱注意な情報というものだ。

keiyaku-watch.jp

 一口にセンシティブ情報といっても、たとえば既往歴や身体障害といった健康情報は、入社後に会社側での配慮を要する・専用の制度を利用するなどのこともあるだろうから、会社に提出することも理解できる(おそらく提出が義務化されている)。

 一方で、信条や犯罪の被害を受けた事実などは、就労に直接影響するものではないし、就労にあたってわざわざ報告するものでもない。むしろ報告させようものなら、思想の自由やプライバシーを侵害することになる。

 私は、MBTIは信条に近いものであり、就労等に公用されるべきではないと考える。なぜなら、MBTIの特定のタイプへの偏見増長に繋がりうるからだ

 

◆毛嫌いしているがゆえにあまり詳しくはないが、MBTIにも「自慢したくなるレアなタイプ」「数の多い普遍的なタイプ」といったものがあるらしい。それは裏を返せば「あまり会社にいてほしくないタイプ」も、徐々に理解されていくことに繋がりうる

 提出されたMBTIとその人の就労態度を合わせたデータが何年か積み重なれば、このタイプはあまりうちの仕事に向いていないとか、あのタイプは社内で不和を生みやすいという風潮が生まれかねない。そうなれば、次世代の就活生はそのMBTIタイプを提出しただけで嫌な顔をされる。

 私が一番 不安視しているのは、MBTIが発達障害に結びつけられてしまうのではないかというところだ。そもそもが科学的に不確かな診断だが、仮に信用できるとすれば、個々人の特性の違いを紐解くMBTIのタイプ、それは発達の程度に左右されるのでは? と考えられてもおかしくない。

 調べた限りMBTIと発達障害を科学的に結びつける根拠はなかったが、巷ではすでに「発達障害に多く見られるMBTIのタイプ」というテーマの動画や記事が多くみられた。こうしたものが広まれば、ではそのタイプの人は採用を見送ろうともなるかもしれない。

 

◆もちろん、上記は偏見である。科学的な根拠はないし、私の意見でもなければ、差別的な意図も全くない。だが、数が集まれば統計が出る。その統計による差別を憂いている

 たとえば何十年とあらゆるシーンで女性が戦っている歴史があるように、統計による差別はなかなか撲滅できるものではないし、私にも、そしておそらく女性自身の中にも、数字や環境から植え付けられた偏見が存在する。その厄介さをよく噛みしめて理解できるほど大人になれたのは、ごくごく最近だ。

 MBTIの厄介なところは、科学的に不確かであるにもかかわらず(そしてその無料診断自体が紛い物であるにもかかわらず!)、まあまあな数の質問への回答を通していることで、科学的っぽく見えるところにある。先のMBTIのWikipediaにおいても「批判への反論」という項目があるくらいだ。しかし、もし「ある程度確からしい」のだとしても、それを公用の盾にしてはいけないだろう。信仰や所属党を履歴書に記載しないことと同様に。

 

◆無料診断サイトでは、どのタイプについても好意的な言葉が書かれている。大好きな韓国アイドルと同じタイプだったりしたら嬉しくもなるだろう。だから公開することにも忌避感が薄いのだと思う。

 一方で、それを公開することは、自分の特性を勝手に推量されることに他ならない。〇〇っぽいよね~も、バカ話の上では「はいバーナム効果ァ!!」で一蹴だが、それを理由にお祈りメールが届いていいわけがない(そんなことがあるとは信じたくないが)。

 そんな「他者を不確かに属性分けできる」ようなものが、公用されていいわけない。ずっとバカにしていたが、これからは少し慎重に扱っていきたい。

 

 

※補記1
 一応、私の16 Personalitisにおける自己診断ではINFJ-Aでした。

 試しに、他人からどう見られているのか、彼女と友人に他己分析をお願いした。すると、2人ともINFP-Aという結果になった。ただし、唯一自己/他己で異なったP/Jについては、自己診断で53%計画型(P)、他己診断で64%探索型(J, 彼女)、82%探索型(J, 友人)となっており、どっちつかずという感じ。

 補記2に後述の通り、MBTIは先天的な性格(キャラクター)を測るもの。本当はてんで違う結果が出ると思っていたのだが、意に反して自己/他己で似たような診断結果になった事実は、MBTIアンチとしては腑に落ちないところもありつつ、私が思う自分を理解してもらえて嬉しいな・・・の気持ちもあり、複雑。

 

※補記2
 日本MBTI協会の存在は、これを書くにあたって初めて知った。こんな変な流行が始まるよりもずっと前に、研究を重ねて日本版を作成し展開に努めているとのことで、こうした方々には敬意を抱きます。

 MBTI診断は、後天的に得られる「人格(パーソナリティ)」ではなく、先天的に得ている「性格(キャラクター)」を測るものだという。そして、正式な診断手順として、診断結果を得たうえで有資格者との対面でのフィードバックを受けることの方が重要とのこと。無料診断サイトの結果などなおさら公用するべきでないなと思いつつ、正式な診断にちょっと興味も沸いてしまった(2万円くらいするらしい)。

 そしてこの協会は、16 Personalitis等の無料診断サイトを「もどき」だの「まがいもの」だのとこきおろしていておもしろい。いいぞ、もっとやれ。

 

※補記3
 最後に断りを入れるが、このエントリはあくまでMBTIを公用することへの憂慮であり、プライベートで楽しむ分には何も悪くない。私もこれを書いている最中いろいろと調べていて危うく沼りそうになった。自分を見つめ直すきっかけの1つとしての手軽さ、帰属意識が与える充実感、十分に理解できる。といっても、アンチは続けるけれど。

 

歳を重ねる甲斐

 

◆29歳になりました。いぇーい。

 

◆28→29における「歳を重ねる甲斐」みたいなものはさっぱりない。ここ数年ない。次の誕生日には30歳になるけれど、それも数字上の切れ目ってだけ。来年に限って「歳を重ねる甲斐」が生まれるとも思えない。
 年齢って、個人を表現するファクターとしてかなり弱いなと感じていた。私が29歳になったというのは、私が29年生きられたってことでしかなくて、大病せず生きてこられた喜びこそあれ、29歳という個性ってなに?

 

◆たとえば、'96年生まれで一括りにされたくなくない?
 同級生たち、みんなそれぞれのuniqueな幸福を手にしている。それぞれの個性があり、特有の輝きがある。それを十把一絡げに29歳と括られても、何が僕ら29歳を代表しているの、という感じ。
 自分が何歳かであることにおもしろさがないから、「歳を重ねる甲斐」というものも当然生まれない。だから誕生日が来ても、今年も迎えられたという喜び、というより安堵? しか得られない。

 

◆精神的には24歳あたりから成長していないというのに、求められる社会性だけが日に日に勢いを増していく。親が還暦を迎え、同級生が親になり、大切な彼女がいて、自分自身もサラリーマン生活が板についた。社会動物としては、もうルーキーは名乗れない。

 しかし今振り返ってみると、サラリーマンとして5年、酒やたばこを始めて9年といった経歴としての年数には個性が見受けられる。今の仕事もだいぶ慣れてきたし、酒やたばこのこともだいぶ詳しくなった。これからそれらを始める新人たちにイロハやコツを教えることもできる(酒やたばこなど学ぶ必要はないが……)。
 経験に基づいた常識や倫理を誰もが各々持ち合わせており、これはそれぞれ違った様相を見せ、時には対立もする。絶対で確実な正解なんてないことの方が多いので、だからおもしろい。

 

◆とすると、「私が29歳になった」という事実はなにもおもしろくないのだけど、「私(29年目)」という客観的な視点で見るとおもしろいのかもしれない!?

 

◆ありがたいことに、ティーンだった頃から私を知って、今なお仲良くしてくれる人が、彼女を含め大勢周りにいる。あの頃と今とでは言動も思想もだいぶ変わった自覚があるし、あなたたちにもそのように見られているはずで、しかもそれは逆も然りである。
 なるほど、それが「歳を重ねる甲斐」に繋がるんだな。ここ数年それを感じられていなかったのは、ここ数年自分に大きな変化がなかった、常識や倫理が確立してきた(悪く言えば、凝り固まってきた)、というところに原因があるわけだ。

◆生活がパターン化すると常識を変化させるきっかけもなくなる。同級生や同僚と話しているだけでは、社会的な枠組みの範疇を抜けることはない。イロハやコツを掴むことは成長であり、頭打ちなのかもしれない。
 もう一度、どこかで何かのルーキーになって、今からでも「歳を重ねる甲斐」を生み出す必要がある。アタシ再生産だ。幸いにも知らないことは多く、情報は溢れかえっている。あの頃のように闇雲に色々に手を出して、何か一つでもハマるものが見つかればいい。
 まずはちゃんとダイエットして形から入るか。少しでも見目があの頃に近づけば、心も自然とあの頃に近づいてはくれないか……?

 

 

沖縄顛末 #2 沖縄の交通事情がすごい(悪い意味で)

◆沖縄に行ったことがある人なら誰もがご存知と思いますが、沖縄では基本的に車生活です。

    観光するならどこに行くにもレンタカーが必須ですし、タクシーやバスの量も多い。ゆいレールって那覇空港牧志でしか使わないよな~、というのが観光客目線での感想だと思います。

 

◆しかしこの沖縄、地元民とレンタカー民の交通意識がまるで異なり、それがゆえに最悪の交通事情になっています。ある程度運転技量のある人からするとフラストレーションがやばい。

    以前岡山に行ったときに、車線変更時にウィンカーを出さないという最悪ローカルルールに直面しブチ切れたことがあるのですが、岡山はそれ以外は普通なのでなんとかなります。沖縄はそうはいかない。

 

◆まず、地元民のお年を召された方に特に多いようなのですが、彼らには追越車線という概念が無いようです。

    これがどういうことかというと、右車線を法定速度で走る車がめちゃくちゃいます。走行車線の車と並走する車が追越車線にいるので、誰も追い抜けません。なので「渋滞していないのに停滞している」という不条理が発生します。

    自分が見た中で一番すごかったのは、原付が右車線を走っていた景色です。原理上追い越すための速度を出せないはずのお前が、なぜそこに…?

    そういうわけで、めちゃくちゃフラストレーションが溜まります。県でも問題視しているのか、「右車線は追い越し専用です」という注意喚起を何度も見ました。車校で習ったでしょ!!!

 

◆そんでレンタカーも遅い。お前もレンタカーやろ、はそうなんですけど。

    これは沖縄に限った話ではないですけど、「わ」「れ」ナンバーの挙動不審さといったらキリがないです。

    上り坂手前や交差点入口などの迷うはずもないところでなぜかブレーキを踏む、どこで曲がればいいのかわからないのかちんたら走る、かと思えば急な車線変更。枚挙に暇がない。人の振り見て、とは言いますが、それにしたってもうちょっと、こう、あるだろう……。

 その一方で、とんでもない速さで駆けていくレンタカーもいます。お前、今俺を抜いたか? 130 km/hは出ているはずだよな? フゥン……嫌いじゃないよ。

 

◆こんな形で、遅い車と早い車が車線を問わずに混在しているため、思うように進まない(進めるはずが進めない)事態に何度も直面します。

    ゆっくり走ればいいだろ、法定速度ではあるんだからという指摘もあると思いますが、アクセル踏まずの慣性だけで前の車に詰まる状況、なかなかしんどいですよ。

    ジャングリアの開園、加えてインバウンドの増加で、観光客はさらに増えるでしょう。沖縄の交通事情も、もう少し改善されるといいですね……。