◆今年も残すところ二ヶ月。進捗いかがですか? 私はダメです。
年末なので恒例の今年観たコンテンツシリーズまとめ・漫画版です(昨年のはこちら)。今年は映画をほとんど観なかったのが悔やまれるな。代わりに漫画は、10ヶ月で300冊読んでいた。日に1冊、いいペースだ。
以下では今年読んだ漫画で特に気に入ったものを短い感想とともに列挙していきます。「今年読んだ」なので古い漫画も出るけど、そういうものだと思って見てください。
◆まだ1, 2巻しか出ていないけれど……
・潮が舞い子が舞い/阿部共実
昨年も激推しした「月曜日の友達」の作者、阿部共実の最新作。帯の通り、田舎町の高校生の何でもない日常が描かれている。その「何でもなさ」がまた途轍もなく愛おしく、可愛らしい。
・僕の心のヤバいやつ/桜井のりお
いつもTLでうるさくしてすいません。毎週ネットで読んでるのに買ってしまった。陰キャ市川と陽キャ山田のじれったい恋模様。それ以上の言葉は蛇足というぐらい甘酸っぱいです。2巻30話「僕は溶かした」は最高でしたね。
◆ついに完結!
そう! これを書いている段階では私はまだ最終回を読んでいない!!! (11/27 最終巻発売)。修学旅行のときの佐伯沙弥香にはやられましたね……。どんな最終回を迎えるんでしょう、マジでネタバレは勘弁してください。
完結は去年なんだけどね。つい最近まで積読しててやっと読み終わったんだけど、めちゃくちゃ面白かった。SF的な設定が思いのほかしっかりしているし、大暮先生の絵がはちゃめちゃに美しく画圧が強い。世界を巻き込む壮大な「恋」の行方を、ぜひ見届けてほしい。
◆話題作はやっぱりおもしろい
・薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳/日向夏 倉田三ノ路 しのとうこ
次に来るマンガ大賞を取ったのはスクエニ版です。これは小学館から刊行(内容は原作準拠でスクエニ版と差はないらしい)。なろうの出だからって避けているあなた! マジでおもしろいから偏見はやめた方がいい。異世界転生したりしないから。古き中国の歴史や伝統、薬学知識に基づく謎解き。読んでるだけで教養も得られるお得な漫画。
真修くんのあまりに純粋でひたむきな「子ども」らしい姿。それに対し「大人」として接しようと尽力する聡子。全てのサブキャラが聡子と真修くんのこの「対比」をくっきりと際立たせている。読み進めていくごとに辛く、苦しく、切なくなっていく。本当に素敵な漫画です。
◆激推し(頼むから読んでくれ……)
・呪術廻戦/芥見下々
正直今ジャンプで一番推せる。ストーリーや世界観の構成においてジャンプの王道マンガの骨組みをきっちり継承しており、しかしその中で芥見先生独自の色をしっかりと出している。五条悟の能力から見える頭の良さ、夏油傑から見えるストーリーメイキングの巧みさ、芥見先生はすごい。ジャンプではDグレ以来の正統派ダークファンタジー。
・違国日記/ヤマシタトモコ
今年最推し。孤独を好む女性・高代 槙生(左)と、その姪であり両親を事故で失った田汲 朝(右)と不思議な同居生活。人がどのように生き、誰を愛し、憎むか。人との繋がりとは、何が友情で愛情なのか……。本当に素晴らしい漫画ですよ、うまく言えないけれど。
◆以下、おもしろかったものを箇条書きでさらに列挙。
・ミステリと言う勿れ/田村由美ーーー子育てと父親のネタがツイッターで話題になりましたね。少女漫画にしては珍しいミステリもの。
・地獄楽/賀来ゆうじーーーなかなか見かけない画調が美しい。宗教的でエキゾチックな世界観に惹かれます。
・セトウツミ/此元和津也ーーー実写映画化もしましたね。1話のギャグのおもしろさから予想もつかない最終話の衝撃。一番「読み応えのある」ギャグ漫画だった。
・亜人ちゃんは語りたい/ペトスーーー美少女化亜人のほんわか系かなと思ってたら読み進めるごとにSFがしっかりしてきて、今特にすごく面白くなってきている。
漫画、やっぱりおもしろいですね。人の妄想ってどうしてこんなにおもしろいんですか? 来年もばりばり読んでいきましょう。