ちょっと長めのツイート

お気持ちを配信しています

魔法にかけられて

 

 

「目で見ているものが現実とは限らない」

    って言葉聞いたことない?私はある。絶対なにかの漫画で読んだことがある。というか異能力バトル系なら確実に誰かが言ってるでしょ。幻術使い系の人が。私のBibleにも同じような言葉があったもん。いったいいつから鏡花水月を使っていると錯覚している?

 

 

▪️少年だったあの頃はそりゃわくわくしながら読んでいた。一体何が現実で何が幻なのか? 順調にストーリーは進んでいるけど本当に大丈夫か? 日番谷、それはもしかして雛森じゃないのか?

    そして読み終えたあとに漫画を閉じて、周りを見渡してふと思うわけです。私の見ているこれらは全て現実なのだろうか。そうして部屋にあるものをペタペタと触っていくわけ。そしてそれらが紛れもなく現実であることを確かめて少しがっかりしてしまう。

 

 

▪️今思えば、幻のお世話にならない生活を送れていたってことはとても幸せに生きていたってわけで、幸い今もなお変なものが見えたり変な音が聞こえたりなんてことはない。

    魔法使いも魔術師もいたらいいなくらいには思っているけどまだお目にかかったことがない。だから「幻を見る」なんて経験がないんだけども、幻を見ずして現実を語っていいものかと思ってしまう。

 

 

 ▪️幻を「本当はそこにないのにあるように感じていまうもの」と捉えるなら、その対比として現実は「絶対的な存在」になる。哲学めいてきたな。

    最近Twitterをしているとものすごい写真がRTで回ってくる。特に夜景の写真。私こんな綺麗なところ知らないってくらい美しい輝きを放つ東京。

    最近の写真はカメラの性能もさることながら加工技術もぐんと跳ね上がって、情景に一番適した仕上がりを見せてくれる。それは人の目には到底できないワザで感心してしまう。一方でふと考える。「情景に最も適した美しい修正現実」を現実と言っていいのか。

 

 

▪️マーライオンにがっかりした。期待していたラーメンがそうでもなかった。オフ会の相手がアイコンとだいぶ違った……。美しく見せるワザが現実に夢を添えている。抱いていた過大な理想が幻となって消えていく。

    幻と知って初めて現実を強く認識できるならば、なるほど私たちは、幻術使いの世話ならずして現実を肌で感じている。巷には、特に愛してやまないついったーらんどには幻で溢れている。魔法使いや魔術師は思いのほかすぐそばにいたらしい。なんと素敵なことだろう。

    今はせめて、この目で見ているものは現実だと信じていたい。そう心に決めて目をかっぴらくと、夜空に浮かぶのは世にも奇妙なスーパーブルーブラッドムーン。宇宙レベルの幻なんて、太刀打ちできるはずもない。

    

 

ホラー映画「ライト/オフ」が良質すぎて140字に収まらないので

 

 

 出来が良すぎてホラーなのに思わず感嘆のため息をもらしてしまった。構成・設定すべてに無駄がない「ライト/オフ」について書きたいと思います。

 

warnerbros.co.jp

 

  • あらすじ

 電気を消すと現れる厄介に立ち向かう話

 

  • そんなに怖くない

 この作品の一番いいとこは「そんなに怖くない」ってところ。だからホラー映画の怖いのが好きすぎてたまらないって人にはさっぱりおすすめできない。 

 もちろん怖いシーンは多々ある。最初のシーンなんか特に怖い。ただわりと予想がつくし、絵面より音で脅してるって感じだから、構えていれば耐えられるレベル。というか途中から慣れてくるふしがある。電気が消えたら出てくるってわかってるんだもん。

 それに加えて、「ライト/オフ」にはホラー映画特有の血がどばぁみたいなグロさとか、チープなセクシーシーンが全くない。エログロなんてはしたないわって人も大丈夫。いい意味で見やすいホラー映画。

 

  • まったく無駄がない

 ホラー映画を見てると必ずひとりは出てくる無能。だいたいヒロインの彼氏だったり、数人いる仲間のうちの一番おしゃべりなやつに当てられる役柄で、必要な役柄と分かっていてもあまりにアホすぎていらいらしてくる。いらん根性見せんでいいから走って逃げろ。

 ところが本作、そもそも出演者が5人くらいしかいないんだけど、みんな考え方がマトモ。鬱の病を負っているというヒロインの母親の思想言動が乱れているのは仕方ないとして、ヒロインの彼氏が驚くぐらい常識人でびっくりする。

 つまり見ていて不快感が全くない。アホがいないと物語はトントンと進む。中だるみというのがまるで感じられない。

 加えて本作、非常に短い。81分。ホラー映画としても短いほうだ。ストーリーも無駄に風呂敷を広げたりせず最も必要なことだけを描いている。それでいて謎が残ったりホラー特有の謎理論が始まったりするお約束も外さない。

 

  • 未公開シーンがよい

 この映画DVDで借りると未公開シーンがついてきます。これがまたよい。何が良いって、もしこれを本編でそのままやってたら圧倒的に蛇足だなってものを未公開シーンとして別に追加したこと。これが素晴らしい。

 未公開シーンでは後日談が描かれるのですがこれが本当に蛇足で、ちょこっとCGが使われるんだけどすんごいちゃちい。これ本編でやったらめちゃくちゃ白けたと思う。 

 でもこれを未公開シーンでやったというのは非常に意義がある。ヒロインたちがその後どうなったかをきちんと描きつつ、あくまで本編はエッセンスだけを濃縮させた完成品ですってのをよくあらわしている。

 

  • 映画として構成ができすぎている

 ホラー要素は人によって好き嫌いがあるだろうけど、本作は「設定が最大限に活かされている」「構成が無駄なくすっきりしている」点であまりにも良質すぎる。この素晴らしい作品に対してこんな冗長な感想を書いているのが恥ずかしいくらいに。

 ホラー映画としては物足りないところもあるかもしれないけど、一作品としてめちゃくちゃ素晴らしいのでぜひ見てくれ。ちょっと今夜は寒すぎるっていうなら今年の夏でもいいから、ぜひに。

退屈を貪るオタク

 

 

    を観た。クソだった。内容がないよ〜〜〜って叫びたくなるくらい。ニコ動でコメ付きで観たもんだからもう何が何だかって感じの地獄絵図。 今期初アニメをアレにしたのホント失敗した。魔法使いの嫁を最初にすればよかったってすごく後悔してる。

    1話終了時は「もう二度とやらんわこんなクソゲー」の気分だったけど、なんだかんだとりあえず3話までは観てしまいそうだし結局最後まで観てしまうんだろう。

    それもこれも全部話題性のため。話題のためだけに退屈を貪る現代オタクの闇。クソアニメとはなんなのか。

 

  • 急速にミニマイズされるコンテンツ  

    結局話題に引っ張られてクソアニメを観てしまったんだけど、内容はホントにクソなんだけど出来は最高なんだよ。あのクソマンガを最善の手法でアニメ化してる(もちろん最たる最善は「アニメ化しない」なんだけど)。

 

    重厚なストーリー漫画が減ったわけじゃないけど、最近は数話完結・一話完結・4コマみたいにサクッと読める漫画が増えた。果てにあのクソマンガは4コマ漫画とは名ばかり、最早1コマ目でオトしてくる。しかも意味がよくわからない。

    だからそもそもあのクソマンガは映像に向いてなさすぎる。そんなクソマンガがクソみたいに流行ってアニメ化までこぎつけたのはひとえにTwitterのせいだ。そしてクソマンガ自体Twitterで利用されることを見据えて描いてる節がある。

    手紙からメール、Twitterへどんどん文字数が減少し、漢字変換が億劫になり、果てはひらがなを打つことすら面倒になったオタクは「言いたいことをいっぺんに代弁してくれる一枚の画像」を重宝するようになった。

    クソマンガはそんな画像をクソみたいに生産した。炎上ツイートのリプ欄にはクソマンガの1コマで溢れかえった。それだけでbkbと竹書房としてはしてやったりといったところじゃない?

 

  • 『つまらない』と言っているのに

    加えてクソマンガが流行った理由としては、内容があまりにもクソってところがある。内容がクソなら見なきゃいいはずなのに、昨今のオタクは何を望んでか「つまらないものを進んで観にいく」傾向にある。

 

    僕の古い友人に結構こじらせたオタクがいて、そいつと水タバコに行ったときにそんな話をした。そいつが滔々と語ってくれた話の受け売りなんだけど。

    「あのアニメはあまりにもクソ」という評判が広まってそれが気になってつい観にいって、評判通りクソだったからTwitterでクソと評する。それが別の人に伝播して……。

 

    「これだけコンテンツが溢れていて、面白い作品だっていっぱいあるのに、わざわざ『つまらないから』って理由でものを観るのは正直やばい。そんなことしてると、高度にかつ精巧に作られた傑作なんかを理解できなくなるんじゃないか

 

    かくいう俺も、わざわざ『つまらないから』って理由だけでものを観た経験がある。「懲役24分」「第二次世界大戦で拷問に使用された」「ルドヴィコ療法」など散々な言われようだった『異世界はスマートフォンとともに。』の11話。

当時の評判↓

「ハーレム系アニメの悪いところが全部詰まっている」と評判の『異世界スマホ』11話を見てみた視聴者が次々と『虚無』に囚われている模様 - Togetter

    いせスマに限った話じゃない。昨年は漫画の実写化映画がわんさか出たが、どうせやばいとわかっていて死地に赴く人をTwitterで何人も見た。「俺はハガレンの0巻が欲しかっただけなんだ!」って人は、ご愁傷様としか言えないけど。

    そんなわけで「これだけ悪評高いと逆に観たくなるよね」という愚鈍な発想が最近Twitterに蔓延っている。ありあまる時間とコンテンツを前にして、どうして進んで退屈を貪るのか。

 

  • 共有だけを目的とした視聴

    漫画アニメに限らない。音楽にしろ映画にしろ、面白そう・自分好みだ・観てみたいと思う欲望が視聴の第一目的であったはずなのに、つまらない・クソだとはっきりわかった上で見始めるんだから🤔←こんな気分になる。

 

    それでも今回クソアニメを観てしまったのは、そして今後も見続けようとしているのは、それが話題になっているから。「クソアニメがあまりにもクソだってことをついったらんどのみんなと共有したい」っていう、本来コンテンツの視聴において副次的な目的であった「共有」が、クソアニメにおいては唯一最大の視聴目的になっている。

 

    そういう意味でクソアニメ1話はあまりにもよくできていた。共有しやすい作りになっていた。あとで話題になりそうなパロディネタをこれでもかと散りばめて、それでいてクソさは微塵も損なわれていない。Twitterもニコ動のコメント欄も「(パロディの元ネタ)やんけwwwww」で溢れかえった。思うツボである。

 

    実際1話を見ている間ホントにクスリともしなかったし、開始4分くらいから残り時間を気にするくらい終わりを待ち望んでた。それくらいつまらなかったし、わけがわからなかった。でも絶対次誰かオタクと会うときは間違いなく「クソアニメ観た?」って聞くと思う。「観てない」って言われたら仕方ないから「彼氏(彼女)できた?」って聞くわ。

    

     クソアニメ、これから毎週放映のたびにTwitterを騒がすんだろう。俺も毎週退屈を貪ることにする。もし俺がいつかあれを「面白い」などとほざいた日には、そのときは俺にルドヴィコ療法を施してほしい。

 

 

 

 

    

    

2017movies

 

 早いもので今年も残すところあと一月。もういくつ寝ると……研究室配属です、お先真っ暗。

 

 

 今年も思ったよりたくさん映画を観ていたようで、Filmarksの記録が確かなら1月から11月までで58本観ました。平均すれば月5本ほどだけど、日に3本観たこともあったなぁ。 

 そんなわけで昨年同様今年見た映画から面白かったものを備忘録的にピックアップしていきます。年末ゆっくり映画でも観ようかなと思い立った人は参考にしてください。

(ちなみに昨年の↓)

prooooove.hatenablog.com

 

グランド・イリュージョン」「グランド・イリュージョン 見破られたトリック

 

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  マジシャン・スリ・催眠術師が徒党を組んだ義賊集団「フォー・ホースメン」が悪党相手に金を巻き上げたり落とし入れたりする。簡単に言うと怪盗キッドが4人いる感じ。実際話はそれだけの非常に単純な映画でネタバレもクソもない。もちろん見どころは巧みなマジック・アクションシーン。リアリティとか言っちゃいけない。ド派手な演出で必ず虜になる。誰が見ても楽しい誰にでもおすすめできる極上エンターテイメント。

 

 

ウォールフラワー

 

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【wallflower】 壁の花、ダンスパーティなどで社交的に相手にされない人

 冴えない男が運命の出会いで人生を変えるド直球の青春映画。もちろん日本の高校とは別次元の青春だけど、これはこれで観ていて胸が苦しい。あとエマ・ワトソンが可愛い。ラジオから流れたロックチューンにグッときたエマ・ワトソンが、トンネルの中でオープンルーフの車から立ち上がり夜風とロックを浴びて煌くシーンは必見。

 

 

ガールズ&パンツァー 劇場版

 

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 やっぱりアニメ枠が必要かなって。説明する必要もないようなロングヒット作。観たら絶対ハマるから観ないようにしてたのに縁あって手元にBlu-rayが来てしまったのが運の尽き、アニメシリーズ・OVAと完遂したのちに映画を3周しました。

 しかもタイミングよく!12月9日より劇場にて6部作からなる最終章が公開とのことで!ダイマもこめて上げときました。

 

 

ゲット・アウト

 

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 やっぱり怖いのが観たい!って人におすすめ。ジャンルとしてはスリラーなのでお化けや幽霊などは出ません。びっくりするというよりは背筋が凍る怖さです。白人の彼女の家に招かれた黒人男性(椅子に座ってひいこらビビってる人)が奇妙奇怪な目に遭うんですが、出る人出る人不気味不愉快なだけでなく、その裏には人種差別などのメッセージも込められていて一見の価値ありな映画です。

 

 

お嬢さん

 

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 母親の影響で韓国映画もちょくちょく観るんですが、正直映画に関しては日本より韓国の方が面白いと思う。特にクライム系やヴァイオレンス系。「お嬢さん」の莫大な資産を巡った壮絶な騙しあい、官能、暴力のゆくゆく果てを克明に描いてます。特に濡れ場はもうやばい。やばい。日本統治下の朝鮮半島という時代設定もまた面白い。僕の今年のベスト映画ちょっとエログロがきついけど本当におもしろいのでぜひ見てほしい。

 

 

パンズ・ラビリンス

 

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 泣く子も黙る鬱映画として有名なダーク・ファンタジー。これを2017年の元日に観たんだよ。ファンタジーとあって妖精や魔物などがわんさか出てそれは不気味だったり素敵だったりなんだけど、並行して主人公の少女を襲う現実世界での不遇の連続は観ていて辛い。そしてこの映画が鬱映画として名を馳せる所以たるラスト。間違っても恋人とと観ないほうがいいよ。

 

 ダークファンタジーなんでこんな魔物↓も出てきます。この造形愛くるしすぎる。

 

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 特におすすめの画像付き紹介はここまで。以下ではテキストだけでTwitterぽくさっくりと。

  •  アウトレイジ」シリーズ → バカヤローコノヤロー。悪党どもが血沸き肉躍る。どっしり重いものを見たい人向け。
  • 夜は短し歩けよ乙女 → 京都で起こる奇妙な宴、珍妙な一夜のお話。原作は森見登美彦。不可思議な世界観が好きな人におすすめ。
  • 「SAW」 → 言わずと知れたスプラッタ映画の名作。流血が多くてグロいけど、巧妙に張られた伏線に最後はきっと驚く。 
  • パーフェクト・ブルー → まだパソコンがそこまで普及してなかったころにネトストを描くこと自体がすごいし、ラストが本当に気持ち悪い。
  • 「処刑山」 → 誰もいない冬山!ナチス!ゾンビ!頭が悪いB級ホラーの3コンボ!グロというよりキモいって感じの、ホラーなのに笑っちゃう迷作。
  • ゴーン・ガール → 恋人と観るといいよ(大嘘)。浮気が起こした愛憎劇、女の執念、覚悟して観るべき。 

 

 

  今年一年、相変わらず身長は伸びないし、彼女はできないし、髪がストパーになったことくらいしか感慨深いことはなかったけど、映画鑑賞的には充実した一年だった。来年も研究室の多忙から目を背けてちょくちょく映画観るようにしたいまずは12月9日のガルパン最終章からかな(ダイマ)

僕は友達が少ない。

 

 

    でもそれでよかったんだと思う。

 

 

    近頃はお一人様への悲哀の眼差しも薄く、ヒトカラや一人映画、一人焼肉すらも是とされるほどである。この時流には常々かなりの恩恵を受けてきた。

 

    かといって心根ではうさぎのように独りを嫌がり、かといって上位カーストのように明るく振る舞えない根暗が「ともだち 100人 できるかな」を否定してきた。

    海だBBQだと人生謳歌の人たちを羨んだ。ひとしきり彼女の話をされて爪を齧った。毎月毎月呟かれる「もう10月だよ?????彼女いないの????大丈夫??????」という煽りツイートに打ちのめされ、なんとか致命傷で済んでる日々。

 

 

    彼女はまあさておき、友達が少ないことに嘆いていたのはほんとで、当たり障りのない会話はできてもなかなか先に進めないなんてことはしばしば。共通の話題さえあればすぐに距離を縮められるのに、オタクは難儀な生き物である。

 

 

    「一線を越える」経験がいまだない童貞だけど、そもそも「友達」と「赤の他人」の間に引かれた一線があまりに太すぎる。線か? 棒じゃないのか??? もはや助走をつけて飛び越えなければならないほどだ。

   特に、その線上に位置するような間柄の人が多すぎる。ことに大学の人。友達とも言えずかといって赤の他人というには面識がありすぎて、そういった人を意識的に「知人」と呼んでいたりする。

 

    しかし、途方もなく太い一線を越えてきた人といると本当に楽しい。つい最近、急激に親しくなった友達がいて久しぶりにその「線を越えてきた」感覚を味わった。この歳になってなおそういうことがあると、なかなか感慨深いものがある。

 

    僕は友達が少ない。じゃなくて、知人が多すぎる。もう少しお酒やスポーツアクティビティに造詣があれば、あるいは恥を捨てて笑いを取りに行く心意気があれば友達も増えたかもしれない。

    しかし最近はあまり悔やんでいない。お一人様が迎え入れられ、数は少なくとも素敵な友達に囲まれて、おまけに今学期はとてもゆるい。実に、実にセロトニンを感じる毎日である。

 

 

    目下のところ越えなくてはならないのは本来越えるべき方の一線なのだが、難儀なオタクはこちらの線も、下手すると「友達」と「赤の他人」に引かれた一線よりもずっとずっと太いようであった。恋がしてえ、はてブを開くとそればかりである。いいかげんあの煽りツイート野郎を見返してやりたいものだ……。

 

沖縄顛末 4日目

 

 

★四日目

 

 

 さすがにおじさんたちの老体は疲れ切ります。この日は二人してなかなか起きれず、宿を出たのが九時ごろでした。

 

 

 朝ごはんは国際通りにある「ポークたまごおにぎり」 その名の通り厚焼きのたまごとポーク(スパムですね)が挟まれたおにぎりです。これを買って瀬長島で朝日を(昼だけど)見ながら食べました。

 スパムって単体だと塩辛いんだけどたまごと米に合わないわけないよねぇ。めっちゃうまかった。

 

 

 その後車を走らせて向かったのは昨日行けなかった糸満の食事処「真壁ちなー」

 

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 糸満のこのあたりはふわっとイメージしてた感じの「沖縄!」って感じの街並みが広がってます。低い石垣とか広がるサトウキビ畑とかね。

 民家を使って開いているこのお店で相変わらず沖縄そばを食べました。二日目に食べたとのとは違うあっさりとした味わいがここまでの濃いめの食事で疲れていた胃に優しい。

 

 

 真壁ちなーをでたあと、ひめゆりの塔にて参拝して、その後二回目のビーチ。「西原きらきらビーチ」へ。

 

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僕「あの囲いの中でしか泳げないのか……プールやんか」

寝癖「それを言っちゃいけない」

 

 オフシーズンなのか、遊泳可能範囲が結構狭かった。寝癖はひとしきり遊んでましたが僕は写真を撮って遊んでました。

 

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あぁ~~~テトラポッド沈んで~~~(まじで沈んでた)

 

 

 イオンで買い出しなどをしたのち再度瀬長島へ。最後に夕日の沈む風景などを撮りたいという二人の希望叶わずレンタカー返却時間となり撤収。長かったフィットでの旅もこれにておしまい。

 

 

 那覇空港からゆいレールで県庁前へ。やっぱ〆は焼肉で優勝っしょ!てなわけで「焼肉バカ一代」へ。

 

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 非常に店員さんのテンションが高いお店でした!

 

フロアの店員「乾杯しないんすか?」

僕ら「えっ、じゃあ……乾杯」

フロア「はい乾杯はいりましたー!」

残りの店員「「「「「かんぱーーーーーい!!!!!!」」」」」

 

 網の上のホルモンのように踊らされてしまった。お肉は当然うまかったです。

 

 

 宿へ最後の帰宅。寝癖は最後にもう一度「国際通り屋台村」の今回一番気に入った店に行き、私は部屋でドラゴンフルーツを向いてアメトークを見て夜を過ごしました。

 

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 寝癖おじさんは結局この日酒場で出会った人にステーキをおごってもらったそうですが、それはまた別の話。

 

 こうして別々に最後の夜を越え、翌朝早くに沖縄を発ちました。

 

 

 

 これにて沖縄顛末終了です。ご清読ありがとうございます。

 最後にもうひとつネタ雑記だとを書いて終わりにしたいと思います。

沖縄顛末 3日目

 

 

★三日目

 

 その朝も僕は八時ごろに目を覚ましました。ところが寝癖のおじさんがいつまでたっても寝ぼけまなこ。結局きちんと起きれたのは九時を回ったころでした。

 

僕「なした?」

寝癖「昨日晩酌のためにコンビニで買ったペットボトルの泡盛がなぁ、粗悪な酒でなぁ……」

 

 わざわざ沖縄まで来たんだからいい酒飲めよ……。

 二日酔いの体に鞭打ってもらって朝飯に「A&W」のハンバーガーを食べました。せっかくなんだからルートビアを飲めばいいのに、つらいおじさんはお冷を二回くらいもらってました。

 

 

 この日は糸満にある民家を利用しているという食事処へと向かいます。快適に道を飛ばしもうすぐ店が見えてくるといったところで、おじさん不穏なことを呟きます。

 

寝癖「そういえば定休日とかなかったよな……」

僕「は?」

 

 水曜は定休日でした。Go〇gle先生は何でも知ってるね。

 

 

 お店手前で引き返し予定変更、糸満の漁港へと向かいます。なんでも寝癖が家族にお土産として頼まれたものが漁港のある店で売ってるとかなんとか。

 たどりついてぐるぐると漁港内を回りますがいっこうに寝癖の目的の店が見えてこない。というか発見できない。しばらくぐるぐる回ったところでようやく二日酔いが覚めたのか……。

 

寝癖「あっ……漁港自体が違うわ、ここじゃねえ」

僕「は?」

 

 いたしかたないのでたまたま近くにあった食事処に入りました。糸満漁民食堂」です。

 

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 マグロ二種盛り!うめぇな!

 たまたま見つけた店だったのですがどうも有名な店だったらしい。店内はすごくきれいでおしゃれ。そして漁港飯とあって魚がうまい!結果的にいいめぐりあわせになりました。

 

 

 次に向かったのが「瀬長島」 こちらも古宇利島同様本島から橋でつながった離島で、美しい夕日が見えるテラスがあることで有名。

 

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 すぐ近くが那覇空港ということもあってひっきりなしに飛行機が飛んでいったり飛んできたりします。すぐ向こうの本土と空と海と飛行機とで遠近感が全くつかめない絶景。写真はありませんがヨーロッパ風の白いテラスもまた陽光に映えて素敵な光景でした。 

 

 

 宿に戻った僕たちは再度国際通りに赴きます。向かうは牧志公設市場

 

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 ものめずらしい魚が多かった。写真左上のいらぶちゃー(アオブダイ)とか色味にびっくりしたよ。寝癖はここで「オジサン」という外観赤っぽい魚を購入。あとで宿で捌いて美味しくいただきました。

 

 

 夕飯は「うちなーだいにんぐ じなんぼう」にて沖縄料理!

 

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 特に一枚目の「じーまーみー豆腐」に感動しました。ぷるっぷる!箸でつかんでもちぎれない!どっちかっていうとごま豆腐に近い食感でしたね。二枚目は「ソーキ」(豚のあばら肉だそう)。軟骨ごと煮込んでるって言われたけど「軟骨?」ってぐらいなにひとつ硬さを感じないとろっとろ感。うめえ。

 

 

 その後二日目の夜にも行った「国際通り屋台村」にて二軒ほどはしごして宿に戻り、「オジサン」を捌いて食べて撃沈しました。三日目はハプニングが多かったっすね……。

 四日目に続きます。