ちょっと長めのツイート

お気持ちを配信しています

オタクは明坂聡美を笑ってる場合か?

 

◆タイトルに特定個人の名前を出して強火で炙るの、オタクのお気持ちエントリらしいよな。

 

◆最近「名前を知ってる有名人」の【ご報告】が増えた。特に追っかけをしていない私には「めでたいねえ」くらいの気持ちしかないが、人によっては相当な衝撃らしい。

    確かに先日の竹達彩奈さん・梶裕貴さんの結婚報告は、『けいおん!』からオタクになった身としては感慨深いことではあった。それを差し置いても、外野が騒がしい。

 

地震が起きたら竹達さんのあのツイートをRTする様式美があるように、近頃声優が結婚すると、オタクがこぞって明坂聡美さんのアカウントへ走るという様式美がある。ご本人がアカ名に「令和は嫁ごう」などと枕詞をつけているのだから、仕方ないところもある。

    未婚自虐はずっと昔からあることだ。今田耕司さんだって久本雅美さんだって、あるいはここに列記するのもおこがましいが、私だって「彼女がほしい」とよくネタにする。

    いやオタク、笑ってる場合か? そもそも笑っていい代物なのか? 思っているよりそのネタは、ずっとずっとセンシティブな気がするぞ?

 

◆未婚自虐・彼氏彼女いない自虐が「周囲の期待に応えるために」行われているなら、それは相当危険な気だ。自虐を自発的にやっていると思い込んでいたら、いよいよ末期である。

    好んで一人でいる人間は(そういう人間は確かに存在する)さておき、本心ではパートナーを求めていながら不遇を自虐し、あるいは他人の自虐を笑うの、間違いなく精神衛生に良くない。それは負のスパイラルになって、共々沼に堕ちてゆく。

    なのでオタクは明坂さんを笑っている場合ではない。はなから結婚する気がないにせよ、本心では結婚したいと思っているにせよ、だ。ツイッターランドはいつだって禍々しいけど、いつまでも足の引っ張り合いをしてる場合じゃないのだ。大人にならないと。

    

◆私の周囲は相変わらず幸せが遍在しており、大変結構である。歳も歳なので迂闊に「愚痴を聞かせてくれ」とも言えなくなった。早く結婚してくれ。

    隣人たちにせっつかれて焦りがないわけではない。おいオタク、気を抜いていると次にやってくるニュースは「名前を知ってる有名人」の【訃報】だぞ。私たちは着実に歳をとっている。もう少し気を引きしめろ。