ちょっと長めのツイート

お気持ちを配信しています

万全を期し、万難を排して。

 

◆私は全くお仕事というものに頓着がなく、金策程度にしか考えていません。IT業界を志望したのも「東京に残りたいから」だったし、どこか1社受かれば十分と考えていた。結果としてマジで1社にしか受かりませんでした。そういう迂闊な馬鹿の就活記。ぜひ反面教師にしてください。

 

◆大前提として、私は就活に対して以下の2つの観念を持って望んでいました。すなわち

・現在までのステータス(学歴やらガクチカやら)は十分すぎるもので、ただ「バイトを頑張ってました」という人達よりはワンランクくらい優れているだろう。

・IT業界は求人過多の引く手あまた、どこかしらには受かるだろう。

    実際上記の2点は全くの誤認識というほどでもないといまだに思っています。ただ、あぐらをかいていたのは事実。私は就活に対して準備不足でした。もっと言えば、就活というものを軽んじていたし、理解していなかった。

 

◆私の唯一にして最大の過ちは、就活という戦を自由演技だと考えていたところです。実際は、いわば吹奏楽コンクールにおける課題曲戦みたいなもので、およそ不条理不合理な「暗黙の了解」をルールとしてその中で戦うものです。髪型や挙動、言葉遣い、端々にマナーというものがあり、その中でどれだけ自分をアピールできるかにかかっています。

    面接1つとってもそうです。好き勝手に話すのではなく、マナーとテンプレを武器に戦うのです。こちらの思い通りの回答ではなく、相手が望むような回答を放つ。そういうことが私は最後までできませんでした。

    就活は茶番だ、という人もいます。そして、茶番だと承知した上で茶番で望まれたロールプレイングをできるかが勝負だ、と。最後に詰めるべきは自己分析でも業界研究でもなく、戦い方、魅せ方なのです。

 

◆さらに言えば、我々21卒はコロナウイルスの影響で目に見えて就職不況でした。JALなんかが新卒採用をとりやめてましたね。私の志望したIT業界もそれなりに影響を受けていたと思います。こういうことを言うと必ず自己責任論を振り回す人が出てきますが、我々21卒、そして次世代以降は、環境にも一因があると声高らかに叫んでもいいと思います。

    とはいえ、それでもなおやっていかないといけないのが社会です。就活ごときで災害レベルの疫病まで考慮するなんてできるか? という気持ちでいっぱいですが、考慮しなければいけないのです。万全を期し、万難を排す。それが社会人の「あるべき姿」らしいので。

 

◆不安です。やっていけるかな。私はいつだってその場しのぎで生きてきました。だってその方が楽しいから。不測の事態にこそ生きているという快感が得られるとばかり思っていたから。まるでAIのように、あれもこれもを想定して生きていくことが、本当に楽しいのかしら。

    まもなく私は社会人になってしまいます。いつか私が、先行き不透明な未来に慌てふためいているような惨めな阿呆になっていたなら、どうか強く頬を叩いてほしいです。