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転機

 

◆進行形で「転機」を自覚している。これは滅多にない経験なので、大切に、丁重に扱わなくてはならないし、活かさないといけない。

 

◆度々書いているけど、私の人生における最初の転機は間違いなく彼と出会ったことだし、そして彼と別れてしまったことだ。彼がいたから今の自分がいて、自己がある。あまり使いたくない言葉だけど、これだけは「絶対」間違いないと断言できる。

    しかしそれも今だからこそ言えることで、高校生だったあの頃にそんなことは露ほども考えていなかった。かなり親しい友人の一人だとばかり。転機なんて普通は即時に自覚できるものじゃない。今もずっとずっと後悔を引きずっている。

 

◆だから今、自分に転機が訪れていることを自覚している今、この感覚を大切にしなくてはならないと日々痛感している。この書き物は、あとで失いたくないそのときの感情を忘れないための「記憶たる記録」なのだから、この感覚は正確に書き残さなければならない。

 

◆このまま大学院を修了して、適当に理系の企業に就職するんだろうと漠然と考えていた。大学も研究室もネームバリューだけはあるから、就活も何とかなるだろうと思っていた。

    だが今や、化学そのものへの興味が失われてしまった。元より無かったのかもしれないが、今や苦役でしかない。そのはてに今、ひとまず理系就職だけは「絶対」にしないぞという踏ん切りがついた。この二年を終えたら、世界の理を追求する世界から離れてやるんだという気持ちで満ち溢れている。

 

◆この一年は人の性愛憎悪に多く触れた。こんなこと高校生の頃以来で、しかもあの頃よりそれらの質が強い。幼い頃の真ん中ストレートの好き嫌いではない。成熟した感情のもつれ・しがらみ。その複雑さはとても素敵だった。

    旧知のオタクが言うには「人は『関係』を主食に貪る」 世間を賑わす芸能人のゴシップ、作中で描かれないカプの二次創作。どれも一生自分が介入することはない『関係』なのに、追求してしまう。それは論理で片がつく話ではない。しかしその不可解さに惹かれてしまう。

 

◆客観する『関係』の美しさに惹かれてもうすぐ10年だ。これに縋って生きていきたい! その強い願いがこの一年で確信に変わった。これこそ最大の転機だ。

    世界の理より人の情だ。死ぬな、生きろ。性愛憎悪を育め。紙一重で覆る好き嫌いをもっと見せろ。一人一人が高解像度のコンテンツであれ。人間を、関係を、右ストレートで撃ちこんでくれ。

    そうして充足に溺れながら死ぬんだ。いつか来たるそのときに後悔なんて「絶対」したくない。その確固たる信念で、今日も誰かの物語を紐解いていく。