◆イブイブです。いかがお過ごしですか。私は研究の進捗を放棄して今日は休みました。急がば回れ。
◆2018年は上半期に見まくって下半期にほとんど見られずといった風で、合計で56本でした。ちなみに昨年は58本だそうです。一昨年も書いてました。映画まとめも3年目になるのか。
基本的に早稲田松竹やDVDばかりなので今年公開の映画ってのが結構少なめ。それでも見てないわけじゃなくて、今年といったらやっぱり『リズと青い鳥』でしょう。
オタクはあと何回、山田尚子・吉田玲子に殺されないといけないのか。4月の公開から年末の今にいたるまで、巨大な感情に押しやられたオタクたちによる怪文書が出回る日々でしたね。
2018年のサブカルチャーはとにかく感情とか関係性とかの年で、リズはその象徴みたいな映画でした。鑑賞後はしばらく息苦しくて嗚咽してました。
リズと青い鳥は格別大きな盛り上がりはないけど終始七割の力で殴り続けるボディブローのような感じです。永遠に胸が締め付けられます。
— ぷるーぶ (@prooooove) May 1, 2018
◆アニメ映画といえばもう一本『ペンギン・ハイウェイ』がありました。
森見登美彦原作ということもあってかリズよりかは一般人ウケもよかったと聞いた。あまりの素敵さに私もついお話を書いてしまったので、ペンギンについてはそちらを見てもらった方が早い。つまるところ、やっぱり夏はいい。冬は身も心も寒くなるからダメ。
◆アニメ映画ばかりなのも問題なので実写映画です。今年はかの有名な「キャシャーン」「デビルマン」などを見ました。感想は無です。
さておき、今年特によかったのは「シェイプ・オブ・ウォーター」です。
去年の映画まとめで「パンズ・ラビリンス」を挙げているくらいにはギレルモ好きなんですけど、ギレルモの色がしっかり出ていて非常に私好みでした。化け物の装飾がね、美しすぎるんだよあの監督は。そういえば去年末には「魔法使いの嫁」にハマってたし、異形♂×人間♀が好きなのかもしれない。
◆邦実写を本当に見てないんだけど、唯一見た中で思っていたより面白かったのが「何者」
これは面白かったです。何者かになろうともがいたり、その様を笑ったり。就活はそのフィールドになってるだけでメインの題材ではなくて驚いたけど、Twitterに生かされている人間としてはなかなかグサグサ刺さる映画だった。
就活の話って聞いてたのに根はもっと、批判と自己の確立あたりまで深い話だった。就活生よりも「ネットに毒されていることを自覚している人」に観てほしい。
— ぷるーぶ (@prooooove) May 29, 2018
音楽だったり演劇だったり意識高い(笑)だったりを嘲笑って、翻って自分は? 見下した人より高い地位だと胸を張れるようなことをしたか?
◆あんまり画像貼ると重くなるので以降はタイトルのみ。印象の強かった映画たち。
- 太秦ライムライト - 時代劇の「斬られ役」をフィーチャーした、技術伝承と人情の映画。本当におもしろい。もう一つ言うと、この映画は2018年の元日にBS-NHKあたりでやってたのを友達と二人ぼんやり観てたんだけど、観終わったあとに二人して「もしかして俺たちすごい映画観た?」という感動に包まれた。元日から偶発的にすごい映画に出会えた思い出深さもある。
- ふがいない僕は空を見た - 女性が描く性とか愛とかは本当に重くてじっとりとしている。少し長い映画だけど、情が熱い若いうちに一度見た方がいい映画。
- 羊たちの沈黙 - ハンニバル・レクターが観たかった。理知と狂気を両立させる人間は本当に不思議な魅力があるよな。
- アトミック・ブロンド&レッド・スパロー - どちらも女スパイ作品。私はアトミック・ブロンドのシャーリーズ・セロンが好き。これは性癖だけど、強い女が好き。
- 帰ってきたヒトラー - 感想ツイートに対するインプレッションが一番大きかった。ヒトラー映画を他に観てないから迂闊なことは言えないけど、この映画は特にヒトラーのアジテーターとしての才を映していて、人がたやすく言説に振り回される様子がよくわかった。これからの自己防衛のためにも見た方がいい作品。
- あと1センチの恋 - ハッピーエンド恋愛映画これしか見てなかった……そういうとこやぞ。順当な大恋愛作品です。恋愛してえなあってなる。
◆来年はM1なんでB4やM2よりは時間に余裕があるんじゃない? アマプラにも入会したしもう少し映画観られるんじゃない? などのフラグを連立しておく。少なくとも50本は観たいけどね。
またアニメ映画の話で申し訳ないけど、来年はユーフォ・ガルパン・新海誠・湯浅政明&吉田玲子とでかいタイトルが立て続くんですよ。まだまだ死ねないです。来年も頑張りましょう。