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カロリー

 

◆カロリーは真ん中に集まる性質があり、ドーナツには穴が空いている。したがって実質カロリーゼロ、らしい。

   確かに今年流行ったけれど、今年の振り返りでどうして最初に伊達ちゃんが浮かんだのかまったくわからない。しかしせっかく思いついたので、頑張ってここから今年をポエ散らかしていこうと思う。

 

◆伊達ちゃんはカロリーの摂取を悪としたうえであの理論を唱えていたけど、しかし人間はカロリーを取らないと死ぬ。そしてカロリーの高いものは強い。我々はハイカロリーを求めている。

    しかし今年はカロリー、というか「熱量」が特に足りていなかった。何をしたっけというくらいに、特別なことをした記憶がない。漫画読んでシーシャ吸って麻雀打って。例年通りを例年通り楽しんでいただけだ。

    そういったことを夏半ばにはすでに考えていて、その退廃っぷりを無味乾燥とか無色といった言葉で卑下していた。キラキラしたデコレーションドーナツというよりはオールドファッション? わからん、ちょっとドーナツへのこじつけが過ぎた。

 

◆ただ、熱量がなかったわけじゃない。強く記憶に残っているのは院戦で、あのときようやく、自分が二十代になったことを激烈に痛感した。一挙手一投足にきらめきを纏う彼らは本当に眩しかった。    

    単身北海道旅行も敢行した。母校の人は海外経験を積まれてる人も多いから、22歳にもなって北海道にそんなにはしゃがないのと言われそうだけど。それでも未知の大自然はやっぱり強い。強かった。

    映画も漫画も多分に摂取できた。コンテンツは生きる糧。これはまた2018まとめを書こうと思うけど何ぶん時間がない。書くけど。

 

◆熱量の話をしていた。カロリーはエネルギーである。生きてくうえで何をエネルギーとするか、自分にとって何がハイカロリーなのかは、実ははっきりわかっている。しかし今年はそれになかなか出会えないまま、気づけば十月だった。このぶんでいけば今年一の激エモ案件は院戦だろう、年末はそれで書くのだろうなどと、そのときはぼんやり考えていた。

    しかし、先月から急にエモーションが怒涛の奔流を見せた。エモいというか「情」 だ、情が間欠泉のようにあちこちでボフボフ噴きあがった。性とか欲とか、愛憎相半ばするというか。百合界隈で特に「巨大な感情」と呼ばれるようなものを、現実の世界で多方から多々聞かせてもらった。私が化学に心を壊されているうちに、誰かは誰かとよろしく人間をしていて、間欠泉は思いよりもずっと高く噴き上がり、その熱量に圧倒された。ハイカロリーだ!

 

◆ところで伊達ちゃん曰く、カロリーは熱にも冷気にも弱いとのこと。ちょっとしたことですぐに失われてしまうらしい。八方で噴き上がる間欠泉も、もちろん私は誰かの幸せが永く続くことを祈っているけれど、いつ枯れるかわからないというのもまた事実である。

    自分にとってハイカロリーなそれらが失われる、来たるその日を思えば、来年に向けて取るべき行動は決まっている。内に秘めしカロリーを燃やして、自家発電だ。

    ついに同期から、結婚の言葉がちらほらと聞こえてきた。少しは危機感を抱いてほしいと、自分に言い聞かせている。