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「明日ヒマ?」

 

 

◆という通知に対してどういう思いを抱くか、という話である。

 

◆まだまだ若いが若くないので、次の日を懸念するようになった。何の予定にせよ、1日に1ムーブを心がけるようになった。全ては疲れないために、必要以上に動かないように。加齢に伴いエネルギー生産効率も悪くなり、時代も僕も省エネ指向である。

 

◆過去の付きあいから予定をぶっ壊されることにかなり慣れており、長時間の人待ちやドタキャンなどは経験が多く(不幸にも)大得意である。

    むしろ予定をぶっ作られることに耐性がない。研究中も突然上から雑務が降ってくることがままある。厄介に頭を悩ませる毎日。

 

◆さて、一昔前に話題になったのが「明日ヒマ?」という突然の連絡である。前後の脈絡もなしにそんな連絡が来たとき、どう思うか。

    「用事による」それがかつて話題になったとき共感を呼んだ言葉だった。ヒマっちゃヒマだけど、しょうもない用事で貴重なヒマを潰したくない、みたいな。

    個と孤を大切にする今どきの若者らしい解答だと思いませんか。ときには家族すら断つほどのひとりの時間がほしいんですよ。毎日窮屈で鬱屈だから、たまにはのんびりさせてくれ。

 

◆先に述べたように予定をぶっ作られることが苦手なので「明日ヒマ?」への返答はたいてい「ヒマじゃない」ばかりだった。しかし最近は思いなおしている。

   お前の予定など知ったことではない、という信頼は実は心地いいのだ。ほどほどの付き合いの人間と遊ぶときは確かに伺い立てみたいなところがある。気づかいなしに「どうせヒマだろ?」と思い思われるのは、同じステージに立っているような気がして実に楽しい。

   それで今では「明日ヒマ?」と聞かれることが嬉しくすらある。明日ヒマかどうかは別として。

 

◆毎年のことだが、八月の終わりは一年の終わりのような感覚で生きていたので、この時期はGW明けの平日より気分が暗い。

   しかし今冬は、あと三ヶ月しかないというのにおもしろイベントが立て続き心底ワクワクしている。こんなに気持ち明るい冬は初めてだ。卒論さえなければ。卒論さえなければ!

   惜しむべくはイベントの全てが誘いばかりだということ。そろそろ自分から「明日ヒマ?」と聞ける人間にならないといけない。ヒマも、ヒマを潰してくれる友達も、そういつまでもあるわけじゃないのだから。