★三日目
その朝も僕は八時ごろに目を覚ましました。ところが寝癖のおじさんがいつまでたっても寝ぼけまなこ。結局きちんと起きれたのは九時を回ったころでした。
僕「なした?」
寝癖「昨日晩酌のためにコンビニで買ったペットボトルの泡盛がなぁ、粗悪な酒でなぁ……」
わざわざ沖縄まで来たんだからいい酒飲めよ……。
二日酔いの体に鞭打ってもらって朝飯に「A&W」のハンバーガーを食べました。せっかくなんだからルートビアを飲めばいいのに、つらいおじさんはお冷を二回くらいもらってました。
この日は糸満にある民家を利用しているという食事処へと向かいます。快適に道を飛ばしもうすぐ店が見えてくるといったところで、おじさん不穏なことを呟きます。
寝癖「そういえば定休日とかなかったよな……」
僕「は?」
水曜は定休日でした。Go〇gle先生は何でも知ってるね。
お店手前で引き返し予定変更、糸満の漁港へと向かいます。なんでも寝癖が家族にお土産として頼まれたものが漁港のある店で売ってるとかなんとか。
たどりついてぐるぐると漁港内を回りますがいっこうに寝癖の目的の店が見えてこない。というか発見できない。しばらくぐるぐる回ったところでようやく二日酔いが覚めたのか……。
寝癖「あっ……漁港自体が違うわ、ここじゃねえ」
僕「は?」
いたしかたないのでたまたま近くにあった食事処に入りました。「糸満漁民食堂」です。
マグロ二種盛り!うめぇな!
たまたま見つけた店だったのですがどうも有名な店だったらしい。店内はすごくきれいでおしゃれ。そして漁港飯とあって魚がうまい!結果的にいいめぐりあわせになりました。
次に向かったのが「瀬長島」 こちらも古宇利島同様本島から橋でつながった離島で、美しい夕日が見えるテラスがあることで有名。
すぐ近くが那覇空港ということもあってひっきりなしに飛行機が飛んでいったり飛んできたりします。すぐ向こうの本土と空と海と飛行機とで遠近感が全くつかめない絶景。写真はありませんがヨーロッパ風の白いテラスもまた陽光に映えて素敵な光景でした。
宿に戻った僕たちは再度国際通りに赴きます。向かうは「牧志公設市場」
ものめずらしい魚が多かった。写真左上のいらぶちゃー(アオブダイ)とか色味にびっくりしたよ。寝癖はここで「オジサン」という外観赤っぽい魚を購入。あとで宿で捌いて美味しくいただきました。
夕飯は「うちなーだいにんぐ じなんぼう」にて沖縄料理!
特に一枚目の「じーまーみー豆腐」に感動しました。ぷるっぷる!箸でつかんでもちぎれない!どっちかっていうとごま豆腐に近い食感でしたね。二枚目は「ソーキ」(豚のあばら肉だそう)。軟骨ごと煮込んでるって言われたけど「軟骨?」ってぐらいなにひとつ硬さを感じないとろっとろ感。うめえ。
その後二日目の夜にも行った「国際通り屋台村」にて二軒ほどはしごして宿に戻り、「オジサン」を捌いて食べて撃沈しました。三日目はハプニングが多かったっすね……。
四日目に続きます。