ちょっと長めのツイート

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「拗らせ」 ←読めますか

 

◆「あの、報告があります」やりてえ~~~。

 

◆自分にも恋愛感情は多分にあるので、他を差し置いてでもこの人と、の気持ちがわからないはずはない。はずはないのだが、でも最近、ことに百合の世界にどっぷりずっぷり浸かりこんでいたりすると、一線を超えた愛って一体なんなのみたいな雑音がぐるぐると巡る。

   漫画か何かでひとつぐっさりきたセリフもあった。『あれは童貞の性欲からきてるだけだよ』 みたいな。若い過ちだ。自分にもそんな記憶が、無い訳でもない。

 

◆私の周りにはあんまり相手を取っかえ引っ変えしてるような人はいなくて(そういう人にも会ってみたいけど)、一途な人が多いように思える。反面で長く関係が続くと思うところが多々でてくるようで、ネウロが謎を食らうように私はそんな話ばかり好んで食べる。それはもう性格というか、読売新聞の『人生案内』のコーナーが好きな中学生だったから、今さら変わりようもないのである。

    清濁併せ呑んでの恋愛だからこそ美しい。人間の持つ『めんどくささ』をお互いに理解しあうのって本当に素敵。だのに、そういう所業を乗り越えてなおLoveは移ろうんだから、いやなんというか、すげえよ。

 

◆中高生の頃は、今もTwitter 4P漫画で流れてくるような、恋人同士の甘ったるいつつきあいに憧れていた。今でも憧れるけど、自分の好きなタイプの人って絶対そんなことするような人じゃない。どっちかっていうと「ん、」って言ったら「ん。」で通じるような熟年夫婦みたいな応答に羨望がある。やっぱ歳とったからか? うっすら結婚の文字が見えてくるからか?

    いやあ拗らせ。「拗」って漢検1級レベルだって。5分に1回くらい言われてるんだけど。『おたくくんさあ……拗らせすぎ』

    てへんに「幼い」なんてよくできてるよなあ。頭の中で幼さ(あるいは童貞臭さ)をパン生地みたいにこねくり回してる様子がありありと浮かぶ。

 

◆「彼女がほしい」って迂闊に言えなくなった。その一言のバックグラウンドを考え始める自分が惨めになる。本当に彼女がほしいの? 都合よく自分を励ましてくれて、ときに情事に到れるような人がほしいだけなんじゃないの? 「あの、報告があります」ってやりたいだけじゃないの???

    どうしてその人だったの、って聞いてもみんな「わかんない」って言うしなあ。「推しが尊かったから」とかいう人もいたな、あれはホントに得心がいった。

     皆々様末永くお幸せに。最近インターネットは暗い話ばかりなので、愛しあう人達の絆されだけが癒しです。明るい話、いつか自分から持ち込まないとな。

世界の隅っこで

 

◆ワン・ツー。

 

◆音楽のジャンルについてはあまり好き嫌いがないという自負がある。沢田研二から米津玄師まで、多様なジャンルにハマれる。この感性の背景には、人格形成期といわれる14歳のころにどっぷり聴き込んでいた初音ミクがいることは間違いない。

    今でこそ漫画を専攻としているオタクだけど、そもそもの専攻はボーカロイドだった。毎週ボカランを欠かさずチェックしていた。プレイリストはボカロだらけだった。好きなPの新曲がランキングに上がったときなどは天に舞い上がるような気持ちだった。無限に暇だったあの頃、期せずして感性に磨きをかけていたというのはラッキーだった。

 

◆現実のミュージシャンと異なり、初音ミクには初音ミク自身の曲調がない。作曲者の数だけの色があり、それらを無差別に聴いた経験が、今の「何でもハマれる」自分に繋がっている。

    特に今の自分に繋がっているなあと感じるのは、梨本ういさんの厭世観と、すこっぷさんの女性的感情だろう。こうして書いたものを読み返してみると、恥ずかしいくらいにその影響を痛感する。

 

◆そうして私の14歳が徐々に固化され、22歳の私の人格がある。あの頃の思い出は何もかもが眩しいし、かけがえがない。遠い記憶でも隅っこで光り続ける私の欠片。その一片が、平成の終わりとともに突然砕け散った。

    wowakaさんが亡くなった。samfreeさんやほわほわPが亡くなった以上の虚しさだ。14歳のあの頃、とち狂ったように聴いて歌った「ワールズエンド・ダンスホール」 歌ってみたもMADも無数に作られた。無数に見届けた。間違いなく私の中核のひとつを作り上げた人が、亡くなってしまったのだ。

 

◆可愛い可愛い少年私には、あのリズムが気持ちよかっただけだった。今となっては歌詞が響く響く。『きっと何一つ変わらないから、枯れた地面を這うの』 全く無味乾燥な毎日そのものだ。辛くっても這って進むしかない。

    破片が砕け散ったとしても、砂粒を集めればきっと輝く。光の下で踊り明かして高みを目指せばきっとそこには、感嘆の光景が広がっているんだろう。死ぬまでに必ず見届けてやる。下々を見下ろして高らかに叫んでやるんだ。

 

『なんて綺麗な眺めなんでしょうか!』

転機

 

◆進行形で「転機」を自覚している。これは滅多にない経験なので、大切に、丁重に扱わなくてはならないし、活かさないといけない。

 

◆度々書いているけど、私の人生における最初の転機は間違いなく彼と出会ったことだし、そして彼と別れてしまったことだ。彼がいたから今の自分がいて、自己がある。あまり使いたくない言葉だけど、これだけは「絶対」間違いないと断言できる。

    しかしそれも今だからこそ言えることで、高校生だったあの頃にそんなことは露ほども考えていなかった。かなり親しい友人の一人だとばかり。転機なんて普通は即時に自覚できるものじゃない。今もずっとずっと後悔を引きずっている。

 

◆だから今、自分に転機が訪れていることを自覚している今、この感覚を大切にしなくてはならないと日々痛感している。この書き物は、あとで失いたくないそのときの感情を忘れないための「記憶たる記録」なのだから、この感覚は正確に書き残さなければならない。

 

◆このまま大学院を修了して、適当に理系の企業に就職するんだろうと漠然と考えていた。大学も研究室もネームバリューだけはあるから、就活も何とかなるだろうと思っていた。

    だが今や、化学そのものへの興味が失われてしまった。元より無かったのかもしれないが、今や苦役でしかない。そのはてに今、ひとまず理系就職だけは「絶対」にしないぞという踏ん切りがついた。この二年を終えたら、世界の理を追求する世界から離れてやるんだという気持ちで満ち溢れている。

 

◆この一年は人の性愛憎悪に多く触れた。こんなこと高校生の頃以来で、しかもあの頃よりそれらの質が強い。幼い頃の真ん中ストレートの好き嫌いではない。成熟した感情のもつれ・しがらみ。その複雑さはとても素敵だった。

    旧知のオタクが言うには「人は『関係』を主食に貪る」 世間を賑わす芸能人のゴシップ、作中で描かれないカプの二次創作。どれも一生自分が介入することはない『関係』なのに、追求してしまう。それは論理で片がつく話ではない。しかしその不可解さに惹かれてしまう。

 

◆客観する『関係』の美しさに惹かれてもうすぐ10年だ。これに縋って生きていきたい! その強い願いがこの一年で確信に変わった。これこそ最大の転機だ。

    世界の理より人の情だ。死ぬな、生きろ。性愛憎悪を育め。紙一重で覆る好き嫌いをもっと見せろ。一人一人が高解像度のコンテンツであれ。人間を、関係を、右ストレートで撃ちこんでくれ。

    そうして充足に溺れながら死ぬんだ。いつか来たるそのときに後悔なんて「絶対」したくない。その確固たる信念で、今日も誰かの物語を紐解いていく。

    

何者にもなれないとふんぎりをつけるのにどれだけの勇気がいるんだよ

 

◆隣の芝生が妬ましい。

 

◆ジャンプに連載されている「アクタージュ 」の漫画担当・宇佐崎しろ先生が、自分より一つ歳下と聞いたとき、信じられないほど嫉妬した。漫画なんて描こうと思ったこともないし、絵の才能も、絵を描くための努力もしたことないのに、自分でも醜いなと思えるほどに嫉妬した。

   私を殺した黄前久美子やフォスフォフィライトを演じた黒沢ともよが同級生だと知って激しく嫉妬した。演劇なんてやったこともやろうももしたことないのに、思いかえすと恥ずかしくなるくらい、めちゃくちゃ嫉妬した。

 

◆「何者」という映画があった。就活を通して「何者」かになろうとする若者たち。でもみんなリクスーに身を包み、似たような髪型をして、増産クローンみたいでとても「何者」になれそうにもない。佐藤健が堕ちていく様子が見てて辛かった。まあ佐藤健ほどの顔があればそれだけで「何者」かになれるだろうけど。

    拗らせを極めているけど、でもでもまだまだ若いから、何者かになりたがってる自分がいる。そんな自分に自分で驚くし、でも何がしかの手立てを見つけようともしない不甲斐なさが、情けなくって仕方ない。

 

◆先日、アメリカ横断中学生が世に露見し、案の定心配や批難をくらっていた。あれはもうひとえに親に問題ありだと思うけどそれはさておき、ワナビーは私だけじゃないんだとほっとしたところもある。

   彼に対し、あるいは彼のような蛮勇無謀なワナビーに対し、アンサーのようなnoteが流れた。

『だけれど、どうしてネットの世界ではそんなにみんな「特別」になりがたっているのだろう?』と戸田真琴さんは問いかける。SNSワナビーツールとして無限の可能性を秘めていることを認めながら、しかし彼女は、平凡であることが「ただ単純にめちゃくちゃ良いところ」だという。

一見地味な素敵さを、重ねて世界はちゃんと回っている。 知っていてほしい。

平和上等、平凡上等、どうかだれも、自分自身を破壊するほどにはこの夢のツールに支配されませんように。

 

◆もうあといくつか歳をとれば、湧きでる気持ちも薄れていくんだろうか。それともどこかでふんぎりをつけないといけないのか。

    私の凡庸な両親は、世に溢れる「普通の人」は、どこで何かを諦めたんだ。どうやってふんぎりをつけたんだ。そしてタイトルに戻る。何者にもなれないとふんぎりをつけるのに、どれだけの勇気がいるんだよ。平凡であることの尊さを理解していたって、頭がそれに追っつかねえよ。

 

◆そしてこんな曲を聴いた。

    今はただ「誰も僕にはなれないんだというよくあるオチ」に、縋って生きていくしかない。

 

愚痴のごみ箱

 

 

◆イキりオタクだった高校生時代、ここぞというときに使っていた言葉を表題に持ってきました。懺悔と要求をします。

 

◆私は話し手にはなれない、だから聞き専に徹する、みたいなことをずっと昔に書いた(まだフォーマットが完成してない頃の文章、恥ずかしいな)。

    あとに聞けば、母も妹もどちらかと言えば聞き専らしく、これが血筋かと思う一方で、面白くない家族だなあなんて悲しさも少しあった。

 

◆当時から人とサシで話す機会は多かった気がする。聞き専をしているうちにだんだんと欲が出たのか、それとも腐った性根が露呈してきたのか、惚気より愚痴ばかりを好んで聞かせてもらうようになった。

    もちろん惚気話だって好きだけど。濃度密度が圧倒的に違う。人はどうして、嫌味を愚痴をと口を開くと、よく舌が周り目は光るのか。

 

◆少しだけ真面目な話をすると、私が誰かを嫌いになったことがないのも一因かもしれない。苦手な人はいるけど、そういう人には感情が無なので。自分には湧かない感情に触れるのは、未知との遭遇じみた新鮮さがある。

    そういった点でもやはり惚気は愚痴に劣る。LoveやLikeは私も抱く感情だから。

 

◆さて表題である。「愚痴のごみ箱」は自身を例えた比喩だ。久々にCtrl + Bをするけどなんとまあ厨二臭さのキッツいことよ!

    しかしそれを言えば、私が謙遜したと相手は捉えてくれたのか、さらに楽しい話を聞かせてくれた。「愚痴のごみ箱」がどういう流れで思いついた言葉なのか思い出せないけど、それを使うようになった頃から、聞き出し方について少し狡猾になったような気がする。

 

◆現在はきちんと自分を理解した。やっぱりうらつらみが聞きたい。妬み嫉みが聞きたい。愛憎相半ばするなら憎を聞きたいし、純愛よりも肉欲を知りたい。下等な下衆だ。

    いやだって愛は始まるまでが一番面白いんじゃんというもうひとつの思想があるが、これはまたいつか。ハイカロリーはいつでもウェルカムなので、誰か楽しい話を聞かせてほしい。

2018comics

 

◆今年は良縁があってハイサラリーだったので趣味の漫画に費やしました。たくさん読んでたくさん感動したので少しお話します。

 といっても漫画というのはジャンルも作風もバラバラなんである程度カテゴライズして紹介していこうかなと。そういった感じです。ちなみにこれは聖典であり家宝であるBLEACHの画集「JET」

 

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〇ギャグの類

 めしにしましょう」(小林銅蟲)はギャグなんですかね?

 

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 もちろんきちんとカテゴライズしたら料理漫画だけど、料理にいたるまでの運びに散りばめられる不条理やシュールが本当に好き。作るめしも通常の料理漫画とは大体規模が違うので参考にならないし、しかしとても美味しそうなので困る。

 

 きちんとギャグ漫画でいうと惰性67パーセント」(紙魚丸)

 

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 美大に通う男女四人のしょうもない日々の話。しょうもない下ネタが迂闊に連発されます。しょうもないつってもわりとピンク多めだけど。終止笑いが止まらなくなるのでおすすめ。

 

〇とても話題の類

 

 「累」(松浦だるま)が最終回を迎えたのが記憶に新しいです。世代ドンピシャだったので結構悲しかったな。かと思えばBLACK LAGOON」(広江礼威)ドリフターズ」(平野耕太)の新刊が同じ月に出たりしてびっくりした。

 

 世間的に(漫画読み界隈的に?)話題になったような作品もちょくちょく買いました。特に講談社の少年漫画が熱いですね。「ランウェイで笑って」(猪ノ谷言葉)とか「五等分の花嫁」(春場ねぎ)とか。

 

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 最近はジャンプ作品に手を出してなくて、性癖や嗜好がマガジン系に移行しつつある。特にランウェイは素晴らしい作品です。語ると長いので割愛、とりあえず誰にでもおすすめできるから読んで。

 

 アニメの方が話題になったといえばヲタクに恋は難しい」(ふじた)ゆるキャン△」(あfろ)ですかね。しかし個人的な推しは宝石の国」(市川春子)


 

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 アニメ自体は2017年10月~12月だけど。宝石の擬人化っていう設定だけ聞いてたときは「また安易にそんなことして……」とか思ってたけど、こんな設定の凝ったSFで、しかも悲哀に満ちた話だと思ってなかった。とりあえずアンタークチサイトが出るとこまで見てほしい。絶対にハマる。

 

〇激推し

 

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 友達ってなんだっていう話を真正面から扱うのすごく難しいし、しかしこれはそれをやってのけてしまう。しかも全2巻というとこがまたすごい、本当にEssentialだけを詰めている。人間に行き詰まったら読んでほしい。

 読後、山ぱんだくんさん(@otowanozakago)が書いたこの作品の紹介文を目にして、これがさらに効いた。私よりはるかに丁寧にその素敵を教えてくれるのでこちらもぜひ。

 

 

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 今さら? みたいな気もするが今さら読んだんだから許してくれ。

 大学のオタク系サークル「現代視覚文化研究会」通称げんしけんで繰り広げられる人間模様の描像。あまり比較はよろしくないけど、ヲタ恋よりもずっと人間味があってオタクみがあって、感情の筆致が丁寧。特に画像左上の班目は本当に、本当にな……。

 

 

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 クラスで比較的大人びている田中彼方と吉川和樹の、クラスメイトに隠れた年相応の恋愛。ほんわかと、ゆったりと、損得を考えない中学生恋愛を描いている。

 

  • 「さらば、佳き日」(茜田千)

 

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 ジャケ買いが当たった作品。2017年の「このマンガがすごい!」オンナ編にランクインしていたらしい。一切の前情報なしに読むと、真剣に愛について考えることになる。こんな恐ろしい作品はない。最後の最後にかなりマイナー所をのせたが、トリに乗せるくらいには自信を持って推せる作品。

 

◆紹介しきれなかった作品も多いが仕方ない。読みたい漫画はたくさんあるし、積んでるタイトルが4つ5つくらいある。でもまた買っちゃうんだよ困ったことに。来年も漫画読むぞ!

2018movies

 

◆イブイブです。いかがお過ごしですか。私は研究の進捗を放棄して今日は休みました。急がば回れ

 

◆2018年は上半期に見まくって下半期にほとんど見られずといった風で、合計で56本でした。ちなみに昨年は58本だそうです。一昨年も書いてました。映画まとめも3年目になるのか。

  基本的に早稲田松竹やDVDばかりなので今年公開の映画ってのが結構少なめ。それでも見てないわけじゃなくて、今年といったらやっぱりリズと青い鳥でしょう。

 

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 オタクはあと何回、山田尚子・吉田玲子に殺されないといけないのか。4月の公開から年末の今にいたるまで、巨大な感情に押しやられたオタクたちによる怪文書が出回る日々でしたね。

 2018年のサブカルチャーはとにかく感情とか関係性とかの年で、リズはその象徴みたいな映画でした。鑑賞後はしばらく息苦しくて嗚咽してました。

 

  

◆アニメ映画といえばもう一本『ペンギン・ハイウェイ』がありました。

 

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 森見登美彦原作ということもあってかリズよりかは一般人ウケもよかったと聞いた。あまりの素敵さに私もついお話を書いてしまったので、ペンギンについてはそちらを見てもらった方が早い。つまるところ、やっぱり夏はいい。冬は身も心も寒くなるからダメ。

 

◆アニメ映画ばかりなのも問題なので実写映画です。今年はかの有名なキャシャーン」「デビルマンなどを見ました。感想は無です。

 さておき、今年特によかったのは「シェイプ・オブ・ウォーター」です。

 

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 去年の映画まとめで「パンズ・ラビリンス」を挙げているくらいにはギレルモ好きなんですけど、ギレルモの色がしっかり出ていて非常に私好みでした。化け物の装飾がね、美しすぎるんだよあの監督は。そういえば去年末には「魔法使いの嫁」にハマってたし、異形♂×人間♀が好きなのかもしれない。

 

◆邦実写を本当に見てないんだけど、唯一見た中で思っていたより面白かったのが「何者」

 

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これは面白かったです。何者かになろうともがいたり、その様を笑ったり。就活はそのフィールドになってるだけでメインの題材ではなくて驚いたけど、Twitterに生かされている人間としてはなかなかグサグサ刺さる映画だった。

 

 

◆あんまり画像貼ると重くなるので以降はタイトルのみ。印象の強かった映画たち。

  • 太秦ライムライト - 時代劇の「斬られ役」をフィーチャーした、技術伝承と人情の映画。本当におもしろい。もう一つ言うと、この映画は2018年の元日にBS-NHKあたりでやってたのを友達と二人ぼんやり観てたんだけど、観終わったあとに二人して「もしかして俺たちすごい映画観た?」という感動に包まれた。元日から偶発的にすごい映画に出会えた思い出深さもある。
  • ふがいない僕は空を見た - 女性が描く性とか愛とかは本当に重くてじっとりとしている。少し長い映画だけど、情が熱い若いうちに一度見た方がいい映画。
  • 羊たちの沈黙 - ハンニバル・レクターが観たかった。理知と狂気を両立させる人間は本当に不思議な魅力があるよな。
  • アトミック・ブロンド&レッド・スパロー - どちらも女スパイ作品。私はアトミック・ブロンドシャーリーズ・セロンが好き。これは性癖だけど、強い女が好き。
  • 帰ってきたヒトラー - 感想ツイートに対するインプレッションが一番大きかった。ヒトラー映画を他に観てないから迂闊なことは言えないけど、この映画は特にヒトラーアジテーターとしての才を映していて、人がたやすく言説に振り回される様子がよくわかった。これからの自己防衛のためにも見た方がいい作品。
  • あと1センチの恋 - ハッピーエンド恋愛映画これしか見てなかった……そういうとこやぞ。順当な大恋愛作品です。恋愛してえなあってなる。

 

◆来年はM1なんでB4やM2よりは時間に余裕があるんじゃない? アマプラにも入会したしもう少し映画観られるんじゃない? などのフラグを連立しておく。少なくとも50本は観たいけどね。

 またアニメ映画の話で申し訳ないけど、来年はユーフォ・ガルパン新海誠湯浅政明&吉田玲子とでかいタイトルが立て続くんですよ。まだまだ死ねないです。来年も頑張りましょう。